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バレーボール部 石川祐希選手がイタリア・セリエAに再挑戦
2016年08月05日

石川選手は全日本男子の一員として、昨年は『FIVBワールドカップバレーボール2015』にてセカンドベストアウトサイドスパイカー賞を受賞。『2016リオデジャネイロオリンピックバレーボール世界最終予選』では若手エースとしてポジションを確立しており、2020年には全日本男子の中心メンバーとして更なる活躍が期待されています。
本学では「世界に存在感のある大学へ」を合言葉に、2015年より「中長期事業計画(Chuo Vision 2025)」を策定しており、この計画のひとつとして学生の海外派遣、スポーツ振興を盛り込んでいます。石川選手のイタリア派遣はこの両面に一致するものであり、会見では総長・学長 酒井正三郎から全学を挙げた支援の意向が示されました。
世界で勝つためには、世界を知らないと勝ち残れない

今回、イタリアのチームに再び移籍させていただくことになりました。中央大学とバレーボール部からの協力があってこのような形が実現でき、感謝しています。モデナに派遣された2年前と違い、今回はチームのスターティングメンバーとして世界と戦うことを意識しながら、2020年に向かって再スタートしたいと思います。また、プロとして活躍する選手に交じりプレーできる機会なので、卒業後の進路に対する意識も高めながら過ごしたいです。
2014年モデナと2016年ラティーナ
2年を経て生まれた心境の変化
前回は海外派遣が初めてということもあり、「経験を積む」「力試し」という意味合いが強かったです。学生という立場で、イタリアに行く。しかし、現在はワールドカップや世界最終予選などで国際大会を経験し、今後は試合に出られる機会も増えてくるはず。だから今回のラティーナ移籍では、勝負をして結果を求めに行きます。強くなるつもりです。現地のプロ選手と一緒にプレーしていくのはシビアな環境ですが、その中でも自分を貫き確立していけたらと思います。
試合をするうえで海外を知っておけば、もっとリラックスして戦える
セリアAの試合はトップレベルのリーグなだけあり、迫力があって凄いです。その反面、トップ選手だってミスをするということも前回の派遣で知れたので、気持の上で海外との差が縮まりました。この時も3ヶ月間という短期留学だったので「凄く技術が向上した」というわけではありませんでしたが、

また、留学を通じて自己主張もするようになりました。モデナではそれが普通でしたし、そのなかでチームを作っているので、自分の思うことは言わないといけません。この体制があるからこそ強いチームができているのだと思います。自分の主張はするべきですし、チームスポーツなので合わせることは合わせないといけないと思います。
自分の経験、知っていることを発信していくしかないと思います。そして自分だけではなく、ほかの選手も海外に行けるようパイプ作りを考えながら派遣期間を過ごしたい。興味を持って、海外に行ってみたいと思う選手が少しでも増えるとうれしいです。
海外の代表チームと競ううえで、「世界の環境を知らずに戦って勝てるのか」という思いがあります。勝つためには相手を知らないといけないのではないか、と。そうした意味で、海外を知るだけでも状況は違ってくるかと思います。海外派遣は所属企業や大学の協力がないと難しいですが、協力を得てぜひ海外に行って欲しい。やはり高さやパワーは、海外でしか味わえません。また、現地の選手たちはプロとしてプレーしているので、意識や覚悟も違います。自分もこの基準に合わせて戦っていきたいですし、みんなにも見て、肌で感じて、実際に体感して欲しいです。海外メンバーと一緒に生活をしてみれば、世界が変わると思います。
4年後の東京に向けて、まずは、自分からアクションを起こす
2020年に向けて、海外で経験を積むことは絶対に必要になる。自分だけではなく他の選手も海外に行くことができれば、4年後、日本はより強くなっていると思います。

やるべきことはたくさんある。それを1つひとつ潰していければいいですね。今のままでは、世界を相手に絶対に勝てません。アクションを起こしていかなければ、変わっていかない。そうしたなかで自分は、海外に行ったり、先頭に立って行動を起こしたりしていかなければと思います。まずはラティーナでの3ヶ月、短い期間ですが自分の力を思い切り発揮していきたいです。