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JICA『グローバル教育コンクール』で2部門受賞!
2016年03月16日

↑「 ゴミ収集所から売れるものを集めて生活している、スカベンジャーの方々。日本の風景とはちょっと違うかもしれません。」(『カンボジアの過去~現在』より)
JICA『グローバル教育コンクール』とは、グローバル教育を実践する際に活用できる作品を表彰するコンクールです。「写真」部門、「グローバル教育取り組み」部門の2部があり、2015年度は総数332作品がエントリー(『JICA地球ひろば』より参照)。本学から各部門1組ずつ表彰作品が決定しました。
「写真」部門で佳作に選ばれたのは、崎坂ゼミに所属する勝野智香子さん(法学部3年)の作品『カンボジアの過去~現在』です。ゼミでの活動を通じて作られた作品で、同ゼミでは今回を含め3年連続で表彰者を輩出しています。「グローバル教育取り組み」部門では中央大学杉並高等学校の大塚 圭教諭、山田篤史教諭と本学の小川正純客員教授(中央大学公共政策研究科/国際センター・国際プログラムコーディネーター)が協働で実施した学習プログラム『PBL版 高校生のための国際協力入門』が入選しました。

← 左より大塚教諭、勝野さん、森茂教授、
山田教諭、小川客員教授、崎坂特任准教授。
『カンボジアの過去~現在』

← 作品一部抜粋
「暗い過去を持つカンボジアですが、新しい世代が育っています。村の学校には、たくさんの子供たちが集まっています。」
(2014年2月27日カンボジア・シェムリアップ/勝野智香子)
本コンクールへの応募は、所属する崎坂ゼミの恒例行事です。2年連続でBゼミ(3年生)の先輩方が入賞していたので、「今年は自分たちが頑張る番」と思い、それぞれがカンボジアで行った研究テーマに沿って応募しました。
しかし、私自身は写真を撮ることが苦手で、あまり写真を撮りません。数少ない写真から作った作品でまさか賞を頂けると思っておらず、とても驚きました。きっと、これまでにたくさんの方から学んだ大事なことがモノの見方や伝え方の基盤となり、作品ににじみ出たのだと思います。その意味でこの作品は、たくさんの方との出会いと学びを証明してくれる、私のとても大切なものです。
これまで知らなかった世界への、興味を持つキッカケになれば
この作品を通して読者に何か一定のメッセージを伝えるのではなく、カンボジアという「外の世界」を自分なりに感じ、自分なりの視点で興味を持ってほしいと思っています。これから海外に興味を持つ方が、現地の方とどのような関係を結ぶのか私にはわかりません。友達や家族になるかもしれないのに、「途上国の人は貧しいから援助しなければならない」なんて固定観念を植え付けたくなかった。だから、カンボジアの暗い過去も伝えるけれど、同時にワクワクするような現在の様子も伝えるなど、イメージを固定化しないために様々な側面を見せるよう努めました。「戦争って怖い」でも、「食べ物が美味しそう」でも、「なんでゴミ山で働くの」でも、なんでも良いです。何か自分なりに感じ、心に留まってくれたら嬉しいです。
『PBL版 高校生のための国際協力入門』

2016年度は、新たに「ブータンから学ぶグローバルシティズンズシップ講座」として実施される予定です。