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トビタテ!留学JAPAN第1期生 第4回報告会(デンマーク)_詳細レポート

2015年10月14日

 2015年9月29日(火)、多摩キャンパスGスクエアにて「トビタテ!留学JAPAN」の第4期生募集説明会および第4回目となる第1期生報告会を実施しました。
 募集説明会では、10月9日(金)に本学での締め切りを迎えた第4期の留学支援制度「トビタテ!留学JAPAN 日本代表プログラム」について国際センターから説明がありました。
 報告会では、本学の第1期生として最後の報告者となる堀場千鶴さん(総政4)から、派遣先のデンマークでの様子が報告されました。
 当日、会場には開催の情報を聞いた学生たちが多数来場し、質疑応答の時間には積極的に質問を投げかける様子が見られました。
 

堀場 千鶴(ホリバ チヅル)さん/総合政策学部4年(採択時3年)

コース名:世界トップレベル大学等コース
渡航地域:デンマーク
留学期間:2014年9月1日~2015年6月30日
留学計画内容:文化やジェンダー、紛争解決を学ぶ+日本語教育のアシスタントを担当、旅行会社の立ち上げに携わる。

応募で重視すべき3つのポイント
 プロジェクトディレクター 船橋力さんによると、一貫性とパッション、好奇心。この3つを重視して選考しているとのことでした。一貫性を出すためには、どうして留学したいのかを突き詰める。私の場合は、「文化交流がしたいから留学がしたい」→「では、なぜデンマークなのか」→「デンマークはまだ文化交流が進んでいない地域だから」という具合です。
 実践活動としてはインターンシップを計画しましたが、デンマークはインターンシップを扱っている企業などが少なく、見つけるのが難しかったです。Facebookで日本語を勉強しているデンマーク人の学生に「何か情報はありませんか?」とコンタクトをとったり、デンマークで働いている日本人の方に「ボランティアはありませんか?」と連絡したりしました。だいたい「無理」と言われますが、ひとりくらいは情報をくれる人が見つかります。私はデンマークに留学した中大の先輩にも連絡をとり、色々と話を聞きました。そこから留学計画のイメージを固めていくのもひとつの手だと思います。そして、受け入れてくれるところがあれば留学計画書に名前やその期間を書きます。具体的に書くのがポイントです。面接ではこの学生に奨学金を与える必要があるのかどうかを見られているので、この留学のためにどれだけ努力をしているかパッションをアピールしましょう。

仲間がいるから何でもできる!
 トビタテ1期生は300人ほどいますが、本当にすごい方ばかり。彼らの協力を得れば、やりたいことが実現できます。たとえば、撮影も編集も演出も経験がないけれど音楽のPVを作りたいと思った時、トビタテのコミュニティで「こういうのが作りたいんですけど、誰か一緒にやりませんか!?」って声をかければ、「カメラ使えるよ!」「編集やるよ!」というふうに人が集まってきます。さまざまな分野の人がトビタテに参加しているので、やりたいことが本当に実現できちゃうんです。でも、私みたいな普通な人もいるので、自分には無理と思わずトビタテにチャレンジして欲しいです。
 ほかに、トビタテは研修がしっかりしているので、目標を見失いにくいという利点があります。留学は大変なこともあり、「自分はなぜ留学をしているのか」と心細くなる人もいると思いますが、仲間に悩みを相談できるので心強いです。今は中大からトビタテ生が何人も排出されています。こうした先輩たちに相談することもできます。

自分の強みを見つけるコツ
 私には「これが私の強みです!」「英語がすごくできます!」「文化交流の知識があります!」といったセールスポイントがありませんでした。私の強みって何かなと考えた時、プレゼンの場では話を盛って話す癖があるので、面接の時にも「私、留学先でこれぐらいできます!」と盛って話をしました。こうした自分の癖を、強みに活かせたらいいと思います。

トビタテを通じて将来を見直す
 私はトビタテに応募する前にも何度か海外渡航経験があり、その時から日本を発信したいと思っていました。しかし、「日本のこの問題はどう思う?」「日本の文化ってどうなの?」と聞かれても、答えられるほど日本のことを分かっていませんでした。これではダメだな、と思って留学前に日本文化の授業を履修。デンマークに関しても、関連したイベントに出かけるなどして勉強しました。
 将来は外交官になりたいと思っていたのですが、留学してからいろんな人に「何で外交官になりたいの」と聞かれるようになりました。文化交流をしたいなら外交官ではなくイベントを企画する仕事も面白いのでは?と言ってくれた人もいて、今はほかの道もあるのかなと思い始めています。