全学連携教育機構(全学的教育プログラム)

【FLP国際協力】中川康弘ゼミの活動報告

2022年07月05日

二列目向かって左から、トランス☆プロジェクトの冴瑪悠さん、鈴未さん、月嶋さん

トランス☆プロジェクトの方々をゲストに迎えて―中川ゼミの報告―

SDGsでは、前文に「だれひとり取り残さない」ことが掲げられています。国を超えた相互理解の実現には多様な性への理解も欠かせません。中川ゼミでは、2022年7月1日(金)、トランス☆プロジェクトの月嶋紫乃さん、冴瑪悠さん、鈴未さんの3名をゲストに招き、同劇団の活動やトランスジェンダーについての理解を深めました。 トランス☆プロジェクトは、GIDをモチーフにした劇を、当事者と一緒に制作、上演している団体です。設立者で代表の月嶋さんは、「やめるためにトランスプロジェクトを続ける」と語り、皆が生きやすい環境になるまで続けなければいけないという覚悟を持っていました。今後も演劇という言語表現を通じて、トランスジェンダーについての理解を広め、法制度の改正などを実現したいそうです。 講義を通して、私たちは多くの意見や感想を持ちました。例えば、トランスジェンダーといっても人によってさまざまであり、「言語」が独り歩きする傾向があること。相手を一方的に理解しようとするのではなく、お互いの歩み寄りが相互理解に繋がるということ。LGBTなどのカテゴリーに関係なく、個人として関わることの大切さを学びました。授業で学んだ、社会の現状、社会に対するアプローチなどを、今後も活かしていきたいです。

執筆:伊藤桜子(法学部政治学科3年)