キャリアセンター(理系)

長い歴史が育んだ多様な文化と雄大な自然
インフラ整備を通じて故郷を守っていきたい

国土交通省 大臣官房 術調査課研究評価係長 
及川 雄真

理工学部都市環境学科 2018年度卒業
理工学研究科 都市人間環境学専攻 2020年度修了
神奈川県立秦野高等学校 出身

東日本大震災は中学生の時、テレビでその惨状を目の当たりにした私は、地震を予測できたら被害が抑えられたのでは、と思ったものでした。大学で専攻を選ぶ際には、「現象が起こるのは止められない、それならどう外力を受け止めるか」を考えるため土木分野へ進みました。主な研究テーマは、「令和元年東日本台風における利根川上流ダム群による治水効果の検討」で、インフラ整備による効果を定量的に示しました。このインフラは誰かが造ることを決め、調整を行い、実際に造る人たちがいたからこそ「在る」、という事実に共鳴するとともに、人口減少の時代にどう国土を守っていくべきか、コストは誰がどの程度負担するのか、といった問題意識が芽生え、国土交通省を目指すようになりました。

入省後は、岐阜県岐阜市での木曽川水系の流域治水、長良川遊水地に関する業務、静岡県沼津市での道路建設や河川計画に関する業務を担当。3年目の現在は本省大臣官房技術調査課で、国土交通省における技術政策のとりまとめ、建設分野におけるカーボンニュートラル施策、スタートアップ支援に従事しています。国土交通省の仕事の現場は全国にあり、政策立案の段階から実装段階まで関われること、また地域ごとに地形・歴史・文化・住民の方々の想いが異なるため、新しい価値観や視点に出会えることが大きな魅力です。それぞれの仕事を通じて痛感するのは、まさに日本列島レベルのスケールの大きさ、そして前例がない課題解決に携われること――大きな使命感とともに日々やりがいを感じています。

学生時代の私

学部時代は学科のフットサルサークルでプレイしたり、イベントの企画に携わっていました。公務員試験に向けて勉強を開始したのは3年次の秋から、理工学部の公務員講座を受講しつつ、運営の手伝いも担っていました。仲間や先輩方と共に過去問題を解き、解答についてディスカッションを行うことで理解度とモチベーションを高めていきました。