ダイバーシティセンター

教員採用試験合格者を対象とした研修を実施しました

2023年01月06日

教職事務室協力のもと、11月28日に教員採用試験合格者を対象とした研修を行いました。

 

今回は、ジェンダー・セクシュアリティ(GS)領域コーディネーターによるワークショップを中心に、学校現場で働く上で必要な知識と姿勢について学び・考える内容の研修になりました。

参加したのは教員採用試験に合格し、来年度から中学校・高等学校に教員として着任する予定の学生12名です。ダイバーシティーセンターでは、2021年度より教育実習参加予定者を対象にした研修を行ってきています。そのため、今回の研修当日は基礎知識は取り扱わず、その代わりに事前資料の教職員のためのジェンダー・セクシュアリティに関するガイドブック(配慮と対応)」を読んできてもらいました。

 

研修では、はじめに生徒指導提要の改訂など最新情報もおさえながら、「なぜ教員がジェンダー・セクシュアリティについて考え、取り組む必要があるのか」を紹介しました。

そして、グループワークでは、「ジェンダーに関連する隠されたカリキュラム(教科書やカリキュラムに載っていないが、暗に教師や他生徒から教えられていくもの)」やカミングアウトを伴う相談を受けた時の対応について考えてもらいました。

 

グループワークを通して、参加者からは以下のような感想が聞こえてきました。

何かしてあげないといけないのではないかと考えていたが、まずは目の前にいる生徒と向き合い、自分にできることをすることが重要だと思った」

対応に一つの正解があるわけではなく、一緒に考えていく姿勢が必要だと感じた」

 

正解があるわけではないという、人と接する上でとても重要なことを「教えられる」のではなく、「見つける/考える」ことができたのがこの研修の成果だったのではないでしょうか。

ワークショップ形式による教職課程の研修は初めての取り組みでしたが、今回のような研修を今後も継続的に実施できるよう、教職事務室をはじめとする様々な部課室と連携していきたいと思います。

 

引き続き中央大学ダイバーシティセンターをよろしくお願いいたします。