レスリング部

レスリング部・全日本学生レスリング選手権大会

2016年09月05日

8月25日~28日 大阪・金岡公園体育館

日坂得意のグレコで初戦敗退も フリースタイルで3位

 グレコローマンスタイルとフリースタイルの熱戦が各階級で4日間にわたり繰り広げられた。中大勢はベスト8にフリースタイル65㎏級で大橋武士(法2)、70㎏級で尾形颯(商1)が入った。そして125㎏級で日坂侃生(法4)が3位を勝ちとった。

▲3位になり微笑む日坂

 グレコローマンスタイルでは一人も2日目に残れず、結果が出なかった中大勢。その筆頭が日坂だ。今までずっと勝っていた相手にまさかの敗北。力を入れてきたグレコで初戦敗退となった。僅差の判定負けだっただけに悔しさを隠し切れなかった。しかし、「グレコで負けてフリーでも負けるわけにはいかない」と切り替えた。迎えた3日目、4日目。フリースタイルでは、持ち味であるしつこさ、粘り強さを発揮し勝ち進む。準決勝で、優勝したボルチン(山梨学大)に力の差を見せつけられ、テクニカルフォール負けするも3位。「中大レスリング部70周年という記念の年に貢献できたと思う。」と日坂。それでも最後までグレコでの敗北を悔やんでいた。この向上心が彼の強さの原点なのだろう。

▲プレーの根幹はグレコローマンスタイルにあるという日坂

 日坂の活躍だけでなく収穫も多い。それは下級生の頑張りだ。2年の大橋と1年の尾形はともに8強入り。特に尾形は準々決勝、4-2で迎えた後半終盤驚異の粘りをみせた。残り10秒で相手選手の足を取り、倒す。2点が追加されて尾形の勝利と思われたが、場外の判定で結局1点しか入らず競り負けた。「詰めの甘さを感じた」と尾形。これからの成長が楽しみだ。大橋について「いつも守ってばかりだが、今日は攻めにいっていてよかった」と曽根田監督。手応えを感じているようだ。しかし、チームとしてはグレコローマンスタイルで2日目に一人も残れず、フリースタイルでも残れたのは5人と決していい結果とは言えなかった。優勝を目指すには、チームの底上げが必至だろう。70周年を迎えた中大レスリング部のこれからの更なる飛躍に期待だ。

◆試合結果

<フリースタイル>

57㎏級1回戦

〇大谷夏輝(商1)-桑田(慶大)●

 ※相手の棄権により不戦勝

〇藤堂修人(文2)-柏田(専大)● 

※相手の棄権により不戦勝

61㎏級1回戦

〇吉元竜士(商3)3-0宇野(帝塚山大)●

●木地谷拓志(文3)0-6細谷(専大)〇

●佐藤輝翔(文2)0-11葛西(国士大)〇

→テクニカルフォール負け

65㎏級1回戦

●木谷柊人(文1)0-10坂本(拓大)〇

→テクニカルフォール負け

〇大橋武士(法2)10-0菊池(明大)●

→テクニカルフォール勝ち

70㎏級1回戦

●曽根川侑(法3)-小山〇(関西大) 

※棄権により不戦敗

74㎏級1回戦

〇増田拓真(法4)-藤木(徳山大)● 

※相手の棄権により不戦勝

●伊藤拓海(商1)0-10本間(日大)〇

●前佳汰(文2)0-10下地(専大)〇

●佐藤聖翔(法4)0-11川畑(東洋大)〇

→3人ともテクニカルフォール負け

●時田直人(文3)0-2高島(日体大)〇

●中里貴大(文4)1-1南條(東洋大)〇

 →判定負け

86㎏級1回戦

〇土屋正宗(文2)12-0清水(日本文理大)●

→テクニカルフォール勝ち

●山根光司(法1)-福岡(徳山大)〇 

※棄権により不戦敗

●福岡達博(法3)1-12花山(福岡大)〇

→テクニカルフォール負け

〇堤卓哉(文2)-与那覇(専大)●

※相手の棄権により不戦勝

97㎏級1回戦

●鈴木敬喜(文3)0-10土赤(早大)〇

●赤城玲央(商1)0-11岩城(青学大)〇

→ともにテクニカルフォール負け

125㎏級1回戦

〇日坂侃生(法4)5-5伊藤(国士大)●

 →判定勝ち

57㎏級2回戦

〇石田昂汰(経3)10-0西依(関学大)●

〇植松勇斗(法2)10-0大野(中京学大)●

※ともにシードのため2回戦から登場

→ともにテクニカルフォール勝ち

●藤堂2-2菅原(東洋大)〇

 →後取ポイントにより判定負け

●大谷4-2由良(明治)〇

61㎏級2回戦

〇藤田眞大(法1)10-0谷(関学大)●

※シードのため2回戦から登場

●吉元0-8樋口(徳山)〇

〇下司弘樹(文4)6-0金子(明治)●

※シードのため2回戦から登場

→フォール勝ち

65㎏級2回戦

〇大橋5-3竹之内(青学大)●

70㎏級2回戦

〇尾形颯(商1)11-0川原(日大)●

※シードのため2回戦から登場

〇小林俊瑛主将(商4)10-0松下(関西大)●

→ともにテクニカルフォール勝ち

74㎏級2回戦

●増田0-10奥井(国士大)〇

→テクニカルフォール負け

86㎏級2回戦

●土屋0-10松坂(日体大)〇

●堤0-10高砂(国士大)〇

→ともにテクニカルフォール負け

97㎏級2回戦

〇梶原奨太(文4)-谷利亜(帝塚山大)● 

※相手の棄権により不戦勝

125㎏級2回戦

〇日坂11-0石川(日大)●

→テクニカルフォール勝ち

57㎏級3回戦

●石田0-3橋本(早大)〇

●植松3-5青木(早大)〇

61㎏級3回戦

●藤田1-12成國(青学大)〇

→テクニカルフォール負け

●下司3-6上野(日体大)〇

65㎏級3回戦

〇大橋10-0石川(拓大)●

→テクニカルフォール勝ち

70㎏級3回戦

〇尾形6-0新田(桃山学院大)●

→相手選手の負傷により続行不可能となり勝利

〇小林主将4-2曽根川(明大)●

97㎏級3回戦

●梶原0-10園田(拓大)〇

→テクニカルフォール負け

65㎏級4回戦

〇大橋5-2山本(中京学大)●

70㎏級4回戦

〇尾形10-0松橋(大東大)●

→テクニカルフォール勝ち

●小林主将0-10松尾(専大)〇

→テクニカルフォール負け

65㎏級準々決勝

●大橋0-10米澤(早大)〇

→テクニカルフォール負け

70㎏級準々決勝

●尾形4-8井筒(日体大)〇

125㎏級準々決勝

〇日坂3-1藤田(中京学大)●

125㎏級準決勝

●日坂0-10ボルチン(山梨学大)〇

→テクニカルフォール負け

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部