陸上競技部

陸上競技部 全日本大学駅伝対校選手権大会 関東学生陸上競技連盟推薦校選考会

2014年06月30日

6月29日 世田谷区立総合運動場陸上競技場
総合13位で出場ならず

粘りの走りを見せる新庄

 8名が1万mを走りその合計タイムで競った上で、上位7校のみが本戦に進める今回の予選会。ここで出場を決めてハコネ予選会へ弾みをつけたい中大だったが、序盤での出遅れが響き13位に終わった。

 最初は、大雨が降るなか行われたオープンの組。中大からは市田拓海(法2)、渥美良明(経2)が出場する。しかし雨風が収まる気配がなく、結局このレースは中断。記録なしとなった。
 その後雨も小康状態となり、レースは続行されることとなった。1組目は出口遼(経4)と「6月に入ってから調子が良かった」(浦田監督)と竹内大地(法1)に変更される。出口は序盤集団内でレース状況を探っていたが、6000m過ぎから集団から出遅れる。ラストスパートをかけるも30位でのゴールとなった。一方の竹内は序盤から後ろにつけ出遅れる。なかなか順位を上げることができず37位。この時点で中大は16位と出遅れる展開となった。
 続く2組目は三宅一輝(法3)、鈴木修平(法2)が出場。「1組目のレース展開が厳しい状況だったので、先頭の方でレースを進めないと行けないと思った」(鈴木)と共に序盤から先頭に立ち、積極的なレースを展開する。しかし5000m過ぎから集団が縦にのび始めると、鈴木が遅れはじめる。それでも「(三宅と)ここから追い上げていこうという気持ちを持って、気合で走った」(鈴木)と大きく順位を落とすことなく、13位でフィニッシュ。三宅は「組トップを狙える組での出走だったので、もっと順位にこだわる走りをしたかった」と最後まで粘れず9位となった。

集団を引っ張る三宅(右)と鈴木

 順位を大きく上げたい中大の3組目は徳永照(経3)、町澤大雅(法2)。始めこそ中位につけていたが、徐々に順位を上げていく。町澤は後半も上位を維持するも、終盤に差し掛かり失速。上位でのフィニッシュはならなかった。一方の徳永は「調子は良かったと思っていたが、走ってみたら体が動かなかった」と言う通り、後半から徐々に下がり始め、31位という結果に終わった。
 出場が厳しくなってきたなかで望みを持ちたい中大。最終4組、新庄翔太(法4)と多田要(経4)に予選突破が委ねられる。新庄、多田共に序盤から前に出て積極的なレース運びをする。新庄は「諦めてなかったので、思い切った走りをしようとした」と単独走になる展開だったが、安定した走りを見せる。終盤こそペースダウンが見られたものの、ラスト1周でスパートをかけて8位。多田も「集団走の中でも自分がどこで仕掛けようか考えていたし、トップを取るという気持ちでやっていた」と集団走の中でも前を走る。そして終盤、集団から抜け出しラストスパートをかけて11位。主力が期待に応える走りを見せた。

 しかし序盤での遅れを取り戻すことまではできず結果は13位に終わり、2年ぶりの出場はならなかった。浦田監督は「結果が全て。良くなかった」と語った。続けて「1組目でタイム差が生まれてしまった。2、3組目がよりプレッシャーのある中でのレースとなった。チームで流れが作れなかった」と悔やんだ。
 ハコネ予選会まであと約3か月半。このままでは予選通過が厳しい状態である。「このままでは通らない。何としてでも通過する。上位通過を目標に自分がやらなければならないことをする」(新庄)と選手も危機感を募らせている。予選通過のためには今回の反省から夏にどう変われるかがカギとなるだろう。

◆大会結果
①神大  3時間59分54秒79
②順大  3時間59分55秒24
③東海大 4時間00分06秒07
⑬中大  4時間03分29秒15

1組30位 出口 30分52秒25
  37位 竹内 31分39秒75
2組9位 三宅 30分26秒16
  13位 鈴木 30分29秒29
3組18位 町澤 30分11秒01
  31位 徳永 30分58秒67
4組8位 新庄 29分22秒94
  11位 多田 29分29秒08

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部