ボート部

連載第64回・ボート部

2017年08月08日

 連載第64回は、ボート部です! 今月末に控えるインカレに向けて、日々練習を重ねる中大ボート部。昨年度のインカレでは2種目優勝、先月にはU23日本代表として宮浦真之(文3)が世界選手権に出場するなど、今勢いに乗っています。そんなボート部から、今回は岡田直樹男子主将(法3)、亀井恵利沙女子主将(理工4)、宮浦、林田瑞季(商2)の4名にお話を伺いました。

 

――競技を始めた時期はいつですか。

岡田主将「中学1年生、12歳から始めたんですが、当時の担任がボート部の顧問の先生で、ボート部ってやっぱりマイナー競技なので半ば無理やり入れさせられたんですけど、僕は運命的な出会いかなと、勝手に思ってます」

 

宮浦「僕も中学1年の時。ボートがあったので試しに体験入部行ってみて、面白そうなので入ったみたいな」

 

亀井女子主将「私は高校1年生の時に始めて、きっかけは、高校に推薦入試で入ったんですけど、その面接官がボート部の顧問で、『中学ではやってない部活に入りたい』と言ったのを聞いてくれてて、お誘いをいただいて、戸田にボートを見にきて『すごい優雅なスポーツだあ』って思って入部したんですけど、ちょっと違いましたね(笑い)」

 

林田「私も高校生の頃からで、興味本位で始めたんですけど、私は海で漕いでいて、その景色がとても綺麗で、楽しいスポーツだなと思って入りました」

 

――どのような練習をしているんですか。

亀井女子主将「水上練習と、陸上練習をしていて、陸上ではエルゴメーターっていう器具を使ったり、ウエイトトレーニングをしています」

 

岡田主将「学校のある時期はみんなで集まって練習できるのが早朝しかないので、早朝にボートに乗って練習。午後はそれぞれ学校が終わり次第、ウエイトトレーニングやエルゴメーターを使ってトレーニングをしています。早朝練は1限に間に合うよう朝の4時から初めています」

 

――競技しやすい天候はあるのですか。

岡田主将「曇りの過ごしやすい気候で、できれば波風なく。風は特にバランスに強く影響しますね」

 

宮浦「500㍍漕ぐのに人によっては順風と逆風で20秒くらい差が出ますね」

 

――水上でのハプニングを教えてください。

岡田主将「魚がボートに入ってくるとかですかね」

 

亀井女子主将「それは高校のときあったかも! 魚がビチビチ跳ねて暴れるみたいな(笑い)」

 

林田「私は高校の時に、海でイルカがいたことがありました」

 

――寮での生活や部員同士の関係性は。

岡田主将「男子は26名で年間300日以上合宿生活をしているので、掃除や料理など、練習以外も常に一緒にいるのでより親密な信頼関係を築けるかなと思ってます」

 

亀井女子主将「女子は6人しかいないので、どこにいても一緒にいますね。水上では上下関係なくみんなが言いたいことをちゃんと言ってコミュニケーションをとるという意識がすごく強いですね」

 

林田「褒めて伸ばすっていうのを意識してます。いい雰囲気で練習できるように」

 

――ボートの魅力とはなんだと思いますか。

岡田主将「レースだから早い者勝ちなので、観ていてわかりやすく楽しいです。やる側だと皆で一つのクルーをつくっていくので、特に人数が増えれば増えるほど、種目によっては9人もいるので、全員が全員の意識とか気持ちをそろえるのは難しいです。だから一つのクルーにしていく、というのがボートの醍醐味かなと思います」

 

亀井女子主将「スピードが出てる時はもちろん楽しいですよね。あとこれは他の競技とは絶対違うとこなんですけど、(身体は進行方向とは逆に後ろを向いている競技なため)先頭で走っているときは他チームの選手たちが見えてて、最下位になってるときは誰も何も見えないっていうところがある。だから先頭にいる時は、誰よりもスピードが出てて、周りが見渡せて、すごくいい景色を味わえます」

 

――インカレへ向けて、意気込みをお願いします。

林田「クォードで優勝したいです」

 

亀井女子主将「私もクォードで出場。4年生で最後のインカレになるので、悔いのないように練習して、絶対優勝するという気持ちで頑張っています」

 

宮浦「去年は4人乗りのフォアででたんですけど、今年は一番盛り上がるエイトで出る予定なので最後の大トリのレースで優勝するのは去年できなかったので、今年はそれを目標にしてます」

 

岡田主将「花形のエイトで、中大は優勝から2006年以来10年以上遠ざかっているんです。通算優勝回数も中大は優勝から遠ざかっていた10年で日大に抜かれてしまい、日大が14回で中大が13回。僕と宮浦が今3年生なんですけど、今年、来年と優勝すると、卒業までに優勝回数をひっくり返して日本一を奪還できる。こういうチャンスや、優勝するんだという緊張感はなかなか経験できるものではないので、そういうものを楽しみつつ、しっかり優勝を狙っていきたいです」

 

 

 お忙しい中、取材にご協力いただきありがとうございました。  今月31日から9月3日にわたって、ボート競技のインカレが行われます。優勝候補に名を連ねる中大。ぜひ、会場にてご声援をお願いいたします。

 また、中スポでは、紹介してほしい部会を募集しています。随時取材に伺いますので「中大スポーツ」新聞部までご連絡ください。

 連絡先:chu-spo@hotmail.co.jp

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部