ハンドボール部

ハンドボール部・春季関東学生ハンドボールリーグ戦対立教大

2017年05月04日

4月30日 日体大健志台体育館

守備立て直せず… 今季2敗目喫す

 

 「やっちゃいけないミスが全部出た。悪い時の中大」。司令塔の中野尚(法4)が肩を落とした。今季未勝利の立教大と対戦した中大。「どこか下に見ているところがあったんだと思う」と玉栄悠主将(文4)が語るように、終始攻守に精彩を欠き敗戦。特に32失点と守備面での課題を露呈した。

 

名冨のシュート。要所でのゴールが光った。

 

 快調かに思われる滑りだしだった。開始早々山﨑智之(総3)のシュートストップから森田啓仁(法3)が先制すると、そこから1分もせずに中野が速攻で落ち着いて流し込み追加点。快勝した前節の再現を予感させた。しかし、前半のリードは19-16と、3点。「本来なら19-10ぐらいに抑えないといけない」(実方監督)。ここまでの課題だったミスからの逆速攻ではなく、守備陣形が整ってからゴールを割られた。攻撃も前半途中からエースの北詰明未(商3)に偏り始める。雰囲気に緊張の漂う中、後半を迎えた。

 

攻撃の司令塔中野

 

 後半先手を取ったのは中大だったが、そこから4連続失点。前半の貯金を一気に失った。一進一退の攻防が続くも、7分台にはビハインドを背負うことになる。相手のボール保持者に激しく当たり、「フリースロー」という、一度ボールを止めることを基本とする中大の守備。この日は「引いて守っていた。当たれていなかった」(中野)。また、最後の砦、キーパーも当たらず。ベンチ入りした3人のキーパーを全員出場させるも「誰かは当たるだろうと思っていたら全員安定しなかった」(玉栄主将)と流れを変えることはできなかった。加えて僅差の展開による焦り。試合終了間際に同点に持ち込むチャンスがあったものの、ミスで失う。「最低でも同点で終えないといけない。まだ試合巧者じゃないね」と、指揮官も苦笑を浮かべて語った。

 

負傷や退場も多かった中大。交代出場の臼田翔馬(法2)が活躍したが…

 

 痛い敗戦となったが、他大の試合結果により順位変動はない。「彼らの良い薬になってくれればいいですね」と実方監督。この結果による奮起が期待される。「すぐ切り替えて悪い所は見つめ直して、次に照準を合わせて勝ちにいきます」(玉栄主将)。「シュートは決める。ディフェンスは止める。基本がすべて」(中野)。4日後と調整期間は短いが、選手は挽回に決意を固めた。次節、日体大戦。この敗戦を糧にするためには、勝利しかない。

 

◆試合結果

中大31(19-16、12-16)32立教大○

 

◆コメント

玉栄主将

「気持ちの面が大きかった。相手がここまで全敗で、どこか下に見ている所があったんだと思う。それがプレーに出た。前半の途中から北詰に頼り過ぎて、周りの足が止まって。北詰を厚く守られて展開が止まった。試合の中で相手の流れも自分たちの流れもあるとおもうけど、相手の流れの時に振り返ってみたら自分はチームを鼓舞するような声を全然喋っていなかった。次の試合まで1週間もないので、すぐ切り替えて悪い面はしっかり見つめ直して、そこに照準を合わせて勝ちにいきます」

中野

「自滅ですね。引いて守っていたんで、当たれていなかった。足も止まっていた。焦って余裕がなくなって、焦らなければ同点にはできたと思う。良かったところはないです。基本通りやれば次いい試合はできると思う。今日みたいにしなければ勝てる。次は勝ちます。」

名冨光輝(商2)

「全体の流れが悪くて、北詰さんだけずっと攻めていた。気持ちの面でみんな人任せになっていたと思う。(後半一時は逆転となるゴールを決めて)ここからまた波に乗れればいいと思ったが駄目だった。スタメンで出ているからには自分が下級生とかは関係ない。自分のプレーに責任をもってやっていきたい。チームを鼓舞する声が自分の強み。要のポジションでは決してないが、次戦は守備を引っ張って行けるようにしたい。」

 

写真・記事 「中大スポーツ」新聞部