ハンドボール部
Cを背負う者番外編・ハンドボール部
2016年12月14日
北詰明未(商2)
飛躍の今シーズン
北詰がシュートを放つとどよめきが起こる。高い跳躍力から放たれるシュートは破壊力抜群。身長185㌢。中学時代は150㌢台だったという北詰は今季、濃密なシーズンを送った。
▲高い跳躍力で相手の上からシュートを打つ北詰
転機は1年生の夏。東日本インカレの試合で起用され始めると、リーグ戦でレギュラーに定着する。「経験を積ませたかった」(実方監督)と下級生にチャンスを与えた。そのチャンスを見事、北詰がものにした。
▲パスをする北詰
2年になると北詰に注目の視線が集める。高身長でありながらシュートはもちろん、パスやフェイントをすんなりこなす北詰に周りが一目置き始めた。「(今春始まるまでの)春休みにフィジカル面を強化してきた。成果がしっかり表れている」。自他共に称える成果が実り、7月に行われたアジア男子ジュニア選手権のU21の日本代表に選出された。1部に昇格した秋季リーグ戦でも北詰は活躍を見せ、優秀新人賞を受賞。インカレでは目標のベスト4に輝き、個人、チームの両面で成果が表れたシーズンとなった。
▲得点を決め、このパフォーマンス
リーグ戦の最中には食事に気をつかっていたそう。「とにかくお米を食べるようにしている」。初めてレギュラーとして経験する1部の舞台。連戦が続く中で体重が落ちるとパフォーマンスが落ちる。食事も一つのトレーニングになっていた。そんな北詰の好きな食べ物は「お肉。脂っこいのがあまり好きではないので、しゃぶしゃぶがいい」そうだ。
国際舞台を経験した北詰。23歳で東京五輪を迎える。代表選出の可能性もあるが、そんなことはみじんも考えてない。「今は4年生が抜けた穴をどうやって埋めるかを根本から見つめ直して、一からチームを作っていく」。北詰は中大ハンドボール部の明日を見ている。
▼北詰明未プロフィール
きたつめ・あすみ 平8年10月22日生 東京都出身 昭和学院高卒 185㌢・80㌔
今年度7月号から本紙紙面で始まった連載「Cを背負う者」。Web版でも番外編として、中大の名を背負っている選手たちを紹介していきます。
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部