ハンドボール部

ハンドボール部・全日本学生ハンドボール選手権大会準決勝 対明大

2016年11月28日

11月22日 アスティとくしま

延長の末敗北でベスト4 4年生「最高の試合」で有終の美を飾る

▲最後のシュートを止められうつむく北詰

 16年ぶりの準決勝進出を果たした中大。相手は春季リーグ戦で優勝し、秋季リーグ戦で敗北している明大だ。中大は最大5点ビハインドを付けられてしまうが、粘りを見せ同点で前後半60分を終えた。延長戦で惜しくも1点及ばず32ー33で敗れてしまったが、18年ぶりとなるベスト4に輝いた。

 前後半、延長を含めて70分。北詰明未(商2)が最後、シュートを放つも相手ディフェンスに阻まれ、試合終了。その瞬間、快進撃を見せた中大のインカレが終わりを迎えた。涙を見せる選手もいる中、この1年チームを引っ張ってきた杉岡尚樹主将(商4)は多くの選手に声をかけた。「全員の100%の力を出し切ることができた。みんないい顔でハンドボールをしていた」(杉岡主将)。快進撃を支えるディフェンスを組み立ていた古家敦志(経4)は「出し切った。楽しかった」と振り返った。

▲ガッツポーズをする下岡

 後半20分を迎えて、5点を追う苦しい状況に。それでもチーム全員諦めることはなかった。杉岡主将に得点が決まりはじめ、徐々に点差が詰まる。そして29分に回るころ、同点のシュートを決めたのは下岡大騎(経4)だった。杉岡主将と共に1年次から活躍し続けてきた下岡の得点で勝負を振り出しに戻した。「勝ち切れなかったのは力不足だが、練習でやってきたことを出すことができて悔いのないゲームだった」(下岡)。

▲シュートを放つ高橋

 1部昇格、リーグ戦上位となる4位、そしてインカレベスト4。実方監督は「成長した。試合の中で選手同士で話し合い、修正していく。4年生にはここまで強くしてくれて『ありがとう』と言いたい。最高のチームですよ」と評した。ポストの高橋侑冬(文4)は今年こそチームを変えるという気持ちで戦った」と1年を振り返った。  大学最後の試合となった4年生。木村辰吉(文4)は「(ベスト4は)貴重な体験だった」と最後のインカレを振り返った。北崎健大(法4)は4年間を振り返り「あっという間だった。つらいことの方が多かったが、最高の4年間だった」と語った。

▲スタンドにガッツポーズを見せる杉岡主将

 昨秋、入替戦に敗れ1部昇格できなかった時、杉岡主将は地面に崩れ落ちて、悔し涙をのんだ。それから1年、杉岡主将はU24の日本代表に選出され、卒業後は社会人の強豪チームでプレーすることが決まっている。「中大に入ってよかった。相手の吉野とは同じチームになるので戦えてうれしかった。最高の試合。一生忘れない試合になったと思う」。結果を残した4年生が来シーズンはいなくなる。中野尚(法3)は「来年は(4年生と)肩を並べて成長していきたい」と意気込みを述べた。強豪の中大復活へ。ここからまた新たな歴史が始まる。

◆試合結果

中大32(13-14、15-14、3-4、1-1)33明大○

◆大会結果

①国士大②明大❸中大、大同大

優秀選手賞=杉岡主将

 写真・記事:「中大スポーツ」新聞部