ハンドボール部

ハンドボール部・関東学生ハンドボール春季リーグ戦1・2部入替戦 対駿河台大

2016年05月31日

5月29日 日体大健志台キャンパス

1年越しの正直 圧勝で1部復帰を果たす

▲喜びを爆発させる選手たち

 3季連続、しかも同じ相手と入替戦を戦った中大。勢いが良く流れに乗ると手が付けられない駿河台大に、昨年春、秋と敗れてきた。今季、中大は入替戦で勝つためにリーグ戦を戦ってきた。試合を通して主導権を奪い、後半、一気に相手を突き放し、33ー20。苦しんだ相手に圧勝し、悔し涙を今回はうれし涙に変えた。

▲厳しいマークに遭いながら得点を決める杉岡主将

 「(勝てて)よかったです」。実方監督の口から安堵の気持ちがこぼれた。前半は入替戦特有の雰囲気からか、緊張が見られた。特に攻撃の司令塔である中野尚(法3)は「緊張というかプレッシャーでガチガチな状態でした」と自分のプレーができなかった。その中でチームを勝利に導く活躍を見せたのは昨年の悔しさを誰よりも知っている杉岡尚樹主将(法4)、成長著しい北詰明未(商2)だ。二人とも厳しいマークに遭いながらも得点を量産。前半、挙げた15得点のうち二人で12得点を挙げた。

 後半の中盤に入ると今季見せたディフェンスからの速攻が決まるなど相手を圧倒。ディフェンスもしっかり機能し続け、終わってみれば13点差を付け、勝利。試合終了のブザーが鳴るとコートの中心に集まり、喜びを爆発させた。苦しい時間を過ごした選手たちが報われた瞬間だった。

▲北詰は攻守において素晴らしい成長を遂げた

 昨年秋、杉岡主将は敗北が決まったとき、コートに膝をついて、悔しがった。「気持ちを出していくだけ。勝ちにいくだけだった」(杉岡主将)。主将としてエースとして攻撃をけん引し、勝利へ導いた。また北詰は「やってきたことがついに報われたって感じです。本当にありがとうございました」。試合後、勝利の喜びと感謝の気持ちを口にした。昨年秋からレギュラーに定着。今季からは攻守の両面において大車輪の活躍を見せた。北詰もまた昨年の悔しさを知る選手であった。

▲喜ぶベンチ

 昨年春以来の1部復帰を果たした中大。だがこの勝利は通過点でしかない。「1部で、インカレで上位に入りたい。やるしかない」と杉岡主将。実方監督も「このチームはインカレ上位にいけるチーム」と太鼓判を押す。念願の1部昇格を果たした選手たちはひと時の喜びを噛み締めたあと、すぐに前を向き始めた。1部昇格即V、インカレ上位進出なるか、期待が懸かる。

◆試合結果

中大33(15ー11、18ー9)20駿河台大●

※1部昇格

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部