ハンドボール部

ハンドボール部 関東学生ハンドボール春季リーグ戦1・2部入替戦対駿河台大

2015年05月28日

5月24日 日体大健志台キャンパス

格下相手に逆転負け 2部降格へ

絶対に負けられない試合だった。だが敗れてしまった。「(本来なら)こんな結果じゃないんだけどね。しょうがないね」と実方監督。半ば吹っ切れた言葉に悔しさがすべてつまっていた。リーグ戦9位に終わり、入替戦を戦うことになった中大。相手は2部2位の駿河台大だ。試合は前後半通じて競った展開となった。軍配は後半終盤、怒涛(どとう)の攻撃で勢いづいた駿河台大に。残り1分半で中大は力負けし、2部降格となった。

▲1部昇格が決定し喜ぶ駿河台大の選手と、それを見て立ち尽くす古家敦志(経3)。右は荒木主将

前半序盤は両チーム一歩も譲らずに主導権の奪い合いに。13分、中大は流れを引き寄せるために実方監督は元田雄己(経4)から宮下貴司(総2)にキーパーを交代する。「元田が(シュートを)決められていたので、宮下にした」(実方監督)。その直後、速攻で相手選手をフリーにしてしまい、決定的なチャンスを作られる。この場面で、宮下がシュートを防ぎ、実方監督の期待に応える。このプレーから流れに乗った中大は15分、16分と立て続けにゴールを決め、リードを奪う。しかし、駿河台大も得点を取り、点差を離すことができない。この2点リードのまま前半を終え、14-12で後半へ。

後半も一進一退の攻防が続く。中大は今季得点王の杉岡尚樹(商3)、佐崎静磨(経4)に得点が生まれる。しかし、1部昇格を狙う駿河台大も得点を重ね、勝負は後半終盤へ。この状況で19分から中大は得点を奪うことができなくなる。この間に駿河台大に連続で得点を奪われ、同点に追いつかれる。勢いを止めたかったが、その力が中大にはなかった。同点で迎えた残り1分半から2点を取られ、逆転負け。「勝ち切る力がなかった」と荒木健志主将(法4)。28-30と2点及ばず、一昨年春季以来の2部で秋季リーグ戦を戦うことになった。

▲逆転弾を決められぼう然とする高橋侑冬(文3)

後半を通じて、流れは駿河台大だった。一時、相手がファールによる退場が続き、6対4と数的有利な場面でも得点を奪われた。攻撃でも残り10分間、杉岡がほとんどシュートを打つことができなかった。試合後、荒木主将は「勝負所の弱さが出てしまった」と振り返り、リーグ戦についても「接戦が多かったが、他は4年のまとまりがすごい。4年を始め、勝負所の(チームの)まとまりが足りなかった」とうつむきながら述べた。これで4年生は1部で試合をすることはなくなった。しかし、自分たちのためにも、後輩たちのためにもこのまま終わる訳にはいかない。副将の佐崎は「全勝で勝ち上がりたい。日頃の練習からチームを引っ張っていきたい」と抱負を語った。4年生は「1部昇格」という仕事が増えた。その仕事を完遂するためには練習あるのみだ。選手たちはもう前を向いている。

◆試合結果

中大28(14-12、14-18)30駿河台大

◆大会結果

①東海大

②国士大

③日体大

⑨中大=2部降格

写真・記事「中大スポーツ」新聞部