ハンドボール部

ハンドボール部 関東学生ハンドボール春季リーグ入替戦対駿河台大

2014年05月25日

 中大が1部残留を決めた。2部2位の駿河台大との間で行われた入替戦。試合は終始競り、リードされる場面もあったが、23―20で制し昨春勝ち取ったリーグ1部を守り切った。

相手攻撃を阻止しようと構える元田

 前半戦、攻撃に長い時間をかける駿河台大の戦術を、今季リーグ戦で鍛えあげてきたディフェンスで攻略した。「一番いい状態で守れた」(実方監督)上に、監督が「ノーマークで取らせたら関東一」と絶賛する元田雄己(経3)の好セーブが炸裂。相手の攻撃をはねのけ、前半を8点と一桁で抑えた。オフェンスでは杉岡尚樹(商2)が中心となって流れを作るも、相手の一線のディフェンスをなかなか崩せない。好調な守りに攻撃がかみ合わず、リードを許す。前半戦も終盤を迎えた20分ごろ、タイムアウトをとった後で状況が大きく変わった。「木村辰吉(文2)が入ってボールが回るようになり、シュートに持っていけた」(杉岡)と中大の攻撃陣が流れを引き寄せ、連取で11-8とし、折り返した。

ゴールを決めかけ戻る佐﨑

 リードをいかに守り広げられるかがカギとなった後半戦。佐﨑静磨(経3)が中心となり点を重ねる。「1部のチームに比べ、当たりが強くなかったのでうちやすかった」(佐﨑)。2度のペナルティースローに加え、佐﨑のシュートが決まり開始5分には5点差とした。しかし、続くシュートが決まらず、一気に5点を奪われ14-14に。杉岡渾身のシュートがクロスバーをかすめるも、惜しいところでゴールを捉えきれない。取っては取られる試合展開となり、両者18点となるまで激しく競り合った。後半23分、駿河台大が19点目を決め、リードされる。相手が優勢となった緊張の場面に「さすがに焦った」(実方監督)が、24分に杉岡が同点ゴール。相手がすかさず速攻を仕掛けてきたが、ここで元田がファインプレー。ゴールを守り、チャンスを作った。杉岡がこれを逃さず得点し、下岡大騎(経2)もそれに続いた。最後は1点詰められるも、2連続得点で引き離し23-20で勝利した。
 「競ってスカッとした試合にはならなかったが、選手たちは頑張った。下がり気味の3-3ディフェンスでしっかり守れていた」と安どの表情を浮かべる実方監督。しかし課題も残った。セット攻撃で点が入らないことが多く、精度アップが求められるという。「練習中から試合を意識して、確実に1点をとれるプレーを磨く。1部でも上位に食い込めるチームを雰囲気から作っていく」(阿部航平主将・文4)。目指すはインカレ出場権獲得、そして秋季リーグ戦でのリベンジだ。課題を修正しながら、守りきった1部の舞台で戦っていく。

◆最終結果
○中大23(11-8、12-12)20駿河台大●
①早大
②筑波大
③日体大
⑨中大=1部残留

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部