12月19日 東京体育館
Vプレミアのサントリーサンバーズを撃破!
スタメン(サーブローテーション順)
14WS 石川祐希(法2)
6MB 渡邊侑磨(法3)
2WS 今村貴彦(法4)
16WS 武智洸史(法2)
13MB 大竹壱青(商2)
1S 関田誠大主将(法4)
11Li 伊賀亮平(経3)
「すげーうれしいです」(関田主将)。Vプレミアリーグの強豪チーム、サントリーサンバーズを3-1で下した。チームが発足した1月からの目標は、企業のチームに勝利すること。天皇杯ともう一つ、企業チームと戦うチャンスが5月の黒鷲旗だ。黒鷲旗でもサントリーと対戦した中大は、0-3のストレート負けだった。選抜でメンバーがそろわない中で迎えた黒鷲旗だったが、終始相手の雰囲気に押されてしまった。リベンジマッチとなった天皇杯、競り続けた試合を制し、下克上を果たした。
第1セット、石川のスパイクを中心に攻撃を組み立てる。しかしサントリーのオポジット、エバンドロらの力強いスパイクに苦しめられる。ブロックでシャットアウトを決めた渡邊も「手が痛すぎて。これがVリーガーかって思いました」と語った。8点目のテクニカルタイムアウトを8-6の自得点で迎えるも、相手のサーブに苦しめられ4連続失点。ここからシーソーゲームとなる。20点台に乗ると、石川のスパイクをシャットされたり、コントロールスパイクを決められたりとサントリーに経験の差を見せつけられる。競ったものの21-25でセットを奪われた。

▲スパイクを打つ武智
第2セットは序盤からサントリーのペースだった。しかし伊賀と武智を中心に、レシーブで粘りを見せる。「死に物狂いで拾わないと勝てないと分かっていた」(伊賀)と、ノータッチでは落とさず、強力なスパイクも必ず食らい付き相手に気持ち良く決めさせることをしなかった。流れをつかみかけたのは我慢を続け、11-15で武智にサーブ権が回ってきたときだった。「コンスタントにしっかり打って、サーブもディフェンスも何もかも軸になれるように」と語る武智のサーブで崩すと、高さを誇る大竹のブロックで4連続得点。サントリーの背中が見えてきた。その後石川や大竹のサービスエースでジュースに持ち込むと、28-27までもつれたセットを、最後は石川のサービスエースでものにした。

▲笑顔を見せる伊賀と石川
第3セットも関田主将は石川中心で試合を組み立てる。相手の高いリードブロックに、ミドルの速い攻撃を効果的に混ぜ、競った試合を展開する。14-15の場面で、関田主将が第2セットで拾われてしまったツーアタックを「1回目取られちゃったので、もう、絶対決めてやろうって」と執念で決める。22-19で大竹に替えて谷口渉(法1)をピンチサーバーで投入すると、ジャンプフローターサーブで相手を崩す。リザーブも一体となり、25-23でセット連取。勝利に大手をかけた。
第4セットは今村のスパイクが決まって始まった。足をつってしまったという石川。そのため今村と武智がスパイクで大活躍をした。「4セット目をとられて、5セット目にいったら負ける」(今村)と相手ブロックをはじいて得点を重ねる。このセットも大接戦となり、ジュースに。石川と共に全日本にも選出されているサントリーの柳田に、意地のサービスエースを決められ流れを奪われかけたが、最後は相手のスパイクミスにより中大の勝利が確定した。

▲スパイクを決める今村
「念願だった企業に勝つことができて、感極まるくらいうれしい。どれだけ平常心を保てるかということ(がポイント)だった。僕も緊張することもあったけど、そこを緩和するにはしゃべるしかない。コートに近づき、そこを意識していた」。松永監督は目標を達成した試合後、笑顔で語った。この勝利の立役者となった石川も「うれしいです、勢い出して戦って、とにかく勝ちにいったので」と満足げだ。 サントリーの次は準々決勝、東レとの戦い。照準を合わせていたサントリーとの試合から切り替え、「明日も下克上を果たしに勝ちに行く」(大竹)。
◆試合結果
○中大3-1サントリー● (21-25、29-27、25-23、29-27)
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部