軟式野球部

軟式野球部・東都学生軟式野球春季リーグ戦 対国学大戦

2017年06月05日

5月23日 戸田北部公園野球場

九回一死からの逆転 全勝で優勝に王手!

 

 無傷の6連勝でリーグ首位をひた走る中大。リーグ7戦目は国学大との二回目の対戦となった。試合は1点ビハインドの九回に長谷川賢吾(経2)の左前適時打で同点に追いつくと、二死満塁から途中からマウンドに上がった福迫幸己(法2)が押し出しの四球を選んで勝ち越しに成功。3-2で勝利し、連勝を「7」に伸ばし、リーグ優勝に王手をかけた。

  ▲同点適時打を放った長谷川

 

 先行して楽な展開に持ち込みたい中大。一回二死から小林大祐(経3)が死球で塁に出るとすかさず盗塁を決め、一回から先制の好機を迎える。しかし、4番奥澤尭大(商3)は遊ゴロに倒れ、先制には至らない。

 中大先発はエースの福冨旅人(総3)。「調子は良くなかった」(水谷紘輝・商2)ながらもリーグ戦で全試合に先発している福冨はこの日も3回まで無失点に抑える投球を披露し、味方の援護を待つ。  

 すると四回、2番濱谷悠平主将(経3)が相手の意表を突くセーフティバントが内野安打となり、無死から出塁する。3番小林は捕前に犠打。これを国学大が野選し、無死一、二塁と好機が拡大する。4番奥澤がしっかり送り、5番佐藤玄太(商2)を迎える。その二球目、中大がエンドランを仕掛けた。しかし、佐藤のバットは空を切り、三塁走者小林は三本間で挟殺され、二死三塁となってしまう。好機がしぼみかけたが、国学大が捕逸。ラッキーな形で中大が先制する。

 毎回のように走者を出しながらも、5回まで国学大打線を0点に抑えていた福冨だったが、6回に国学大に捕まってしまう。一死から中前打で走者を背負うと、自らの暴投で一死二塁とピンチを広げてしまう。二死後、右中間を破る適時二塁打を許すと、続く打者にも左前に運ばれ、1-2と一気に逆転を許してしまう。

 福冨は7回2失点で降板し、8回から中大は福迫にスイッチ。緩急をうまく使った投球で、国学大の上位打線を三者凡退に抑える好リリーフを見せる。

 

▲8回から登板した福迫

 

 打線は先制した四回以降、走者を出すも得点に繋げられず、スコアボードに0を並べられる苦しい展開に。1点ビハインドのまま、迎えた9回。一死から4番奥澤が中前へ運び、塁に出ると代走に大橋直弘(経3)を送った中大。続く佐藤は四球を選び、一死一、二塁と同点の好機を迎える。ここで6番長谷川が「次(の打者に)に繋げるように」と放った打球は三遊間を破る左前打。二塁走者大橋は迷わず本塁へ突っ込み、タッチプレーとなったがヘッドスライディングをした大橋の手が先に本塁をしっかり触っており生還。ついに中大が同点に追いついた。さらに攻勢を強める中大は二死後、村山友章(法3)が粘りを見せ四球を選ぶ。満塁となり、打席には8回からマウンドに上がっていた福迫。2球で2ストライクと追い込まれた福迫だったが、ここから粘り、カウント3-2まで持ち込むと、最後は国学大伊藤の球が外れ、押し出しの四球で逆転に成功した。

 

▲長谷川の左前打で二塁から生還した大橋

 

 9回の国学大の攻撃は福迫がしっかりと3人で抑え、逆転勝ち。開幕からの連勝を「7」に伸ばした。

 開幕から7連勝で二位以上が確定し、8月に行われる全日本への出場権を手にした中大。この試合も九回一死からの逆転勝ち。「諦めることがなかった」(濱谷主将)。最後の最後で相手の投手を攻略した。次戦の文教大戦で勝利すると、二年連続の春リーグ制覇となる。宿敵を叩いて、優勝を決めたいところだ。

 

中 大=000100002=3

国学大=000002000=2

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部