軟式野球部
軟式野球部・東都学生軟式野球春季リーグ戦 対文教大戦
2017年06月24日
5月31日 越谷市民球場
二位文教大を接戦で下し、春リーグ連覇
7連勝で首位に立つ中大。文教大に勝利すると春リーグ連覇となる。試合は中大が四回に先制すると、五回にも相手の失策の間に追加点をあげた。中大先発の福冨旅人(総3)は文教大打線につけ入る隙を与えず、九回を1失点に抑え、完投。春リーグ連覇を達成し、8月に行われる全日本大会連覇に向け、弾みをつけた。
▲優勝し喜ぶ選手たち
中大は初回、文教大先発の国兼から二死三塁の好機を作るも4番奥澤尭大(商3)が倒れ、先制点を奪えない。
中大先発の福冨。ここまでの7試合すべて先発している右腕は優勝が懸かったこの試合もマウンドを託された。その福冨は初回、二死三塁と文教大に先制の好機を与えてしまう。だが、後続を打ち取り、ピンチを切り抜ける。
お互いに得点を奪うことができず、迎えた四回。中大は一死から五番佐藤玄太(商2)が四球を選び、出塁する。そして続く六番長谷川賢吾(経2)の打席で盗塁。見事成功させ、一死二塁と好機が拡大したかと思われたが、ここで打者の長谷川が相手捕手のスローイングを妨害したとして、守備妨害の判定に。佐藤は一塁へ戻され、二死一塁と広がった好機はしぼんでしまう。
続く打者は打撃好調の水谷紘輝(商2)。佐藤が再び盗塁を仕掛け、二死ながらも先制の好機が再び訪れる。追い込まれながら水谷が放った打球は前進守備の中堅の頭を越す適時三塁打となった。「ストレートを狙ってたんですけど、変化球が高めに浮いたので叩いた。抜けてくれてよかった」(水谷)。前回の国学大戦でも先制の適時打を放った水谷。この試合でも適時打を放ち、大事な試合で貴重な先制点を中大にもたらした。
▲先制打を放った水谷
中大は五回も好機を作り、文教大の国兼を攻め立てる。一死から一番鈴木太郎(経2)が左中間を破る二塁打。チームを引っ張るリードオフマンが出塁し、中大は四回に続き得点圏に走者を置き、追加点の好機を迎える。二番濱谷悠平主将(経3)は痛烈な打球を放ったが、中飛に倒れる。二死となり、三番小林大祐(経3)が放った強い打球は二塁手の失策を誘い、ボールが転々する間に二塁から鈴木太が一気に生還。欲しかった二点目をあげた。この後、奥澤が遊撃内野安打で続いたが、佐藤が倒れ、さらなる追加点とはならない。
福冨は四球は出すものの、文教大に的を絞らせず八回まで1安打に抑え、スコアボードに0を並べた。そして九回。二人を内野ゴロに打ち取り優勝まであと一死とするが、続く打者にストレートの四球を与える。すると、七番今西(文教大)に左翼線を破る適時打を浴び、たちまち1点差に。湧き上がる文教大ベンチ。このまま追いつかれるかと思われたが、最後は踏ん張った福冨。後続を力のない左飛に打ち取ると中大に歓喜の瞬間が訪れた。「最後は体力が残ってなかったんですけど、気力で投げた」(福冨)。エースの気迫の投球が実を結び、春リーグ連覇を果たした。
▲胴上げ投手となった福冨
二位の文教大に勝利しての優勝だ。奥澤副将も「正直こんなに勝てると思わなかった。予想以上の結果が出た」と思わず笑みがこぼれた。この試合も少ない好機を生かし、エースの福冨を中心とした守り抜く野球を貫き通し、去年とは違う戦い方でつかんだ優勝となった。全日本に向けて、春リーグ連覇で弾みがついた。全日本選手権でも連覇の期待が懸かる。
試合結果
中 大=000110000=2
文教大=000000001=1
以下監督・選手コメント
岩下監督「最後まで集中して選手たちがやってくれた。日々練習の成果が試合に出ていた。でも我々はまだ発展途上なので、全日本でさらなる高みを目指してやっていきたい。」
濱谷主将「(優勝して)本当によかったです。去年のチームとは別の強さが今のチームにはあると思う」
奥澤副将「(文教戦は)厳しい展開でしたが、粘り強くいこうと。(春リーグでは)こんなに勝てると思ってなかった。予想以上の結果が出てうれしい。」
小林「(今年のチームは)正直去年より力的には劣ってると思っていた。もしかしたら二部降格もあり得るんじゃないかなって。でも全部の試合でチャレンジャー精神で臨めたのは大きかった」
福冨「優勝が近づくにつれ、最後まで投げたいという気持ちがあった。最後は体力残ってなかったんですけど、気力で投げた」
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部