軟式野球部

軟式野球部・東都学生軟式野球春季リーグ戦 対東洋大

2017年04月10日

3月31日 笹目公園野球場 

主将の一打でサヨナラ勝ち 開幕戦を見事勝利  

 

 全日本連覇に向け、新たなシーズンを迎えた軟式野球部。リーグ開幕戦となった東洋大学との一戦は、9回2死三塁から濱谷悠平主将(経3)の三ゴロの間に三塁走者が生還しサヨナラ勝ちを収めた。バントやエンドランを絡めた攻撃で少ないチャンスをものにした中大が好スタートを切った。

 

 試合序盤、今季初の公式戦ということもあり、動きが固い中大ナイン。そんな中、中大は自分たちのミスから流れを失ってしまう。2回2死一塁の場面で、東洋大の8番北島が三塁線へ犠打。これを三塁手の奥澤尭大(商3)が二塁へ送球したが判定はセーフに。まさかの野選でピンチが広げてしまうバントで攻める東洋大は続く、9番西田(東洋大)も投犠打。これを処理しようとした福冨旅史(総3)が痛恨の悪送球。さらに、送球間に遊撃手の鈴木太郎(経2)も失策し一塁走者まで生還を許してしまう。中大が2点を追う展開で試合は中盤へ。

 

 福冨はボールを低めに集め、二回に失点して以降は打たせて取る投球で東洋大のスコアボードに0を並べていく。

 

▲先発した福冨

 

 好投に応えたい打線は、東洋大先発の二宮を捉えられず、5回まで無失点に抑えられる。しかし6回、四球と捕逸、で1点を返すと9番福冨がしっかりとボール球を見極め、押し出しの四球。少ないチャンスを活かし、試合を振り出しに戻した。

 

 同点に追いついた中大だったが、8回に試練が訪れる。失策と二つの安打で1死満塁のピンチを招いてしまう。絶体絶命の場面だったが、福冨は慌てなかった。投ゴロで2死とし、4番の山崎(東洋大)を一飛に抑えた。一塁手の村山友章(法3)がしっかりとボールを捕球すると、福冨は思わず雄叫びをあげた。

 

 迎えた9回。先頭の代打早坂倖大(経2)がしっかり四球で塁に出ると、鈴木佑大(文3)が代走に。暴投と犠打で一死三塁と一打サヨナラの場面を作り、ここで打席には主将濱谷。チームを引っ張る主将の打球は三塁手の前に。東洋大はこれをバックホームできず、鈴木佑が生還。なんとか開幕戦を勝利した。

 

▲サヨナラ打を放った濱谷主将

 

 「今年のチームは破壊力がないので、コツコツ勝ちをを拾っていくようなチーム」(岩下監督)を象徴する試合だった今季初戦。合宿から取り組んできた、バントやエンドランを交えた攻撃が活き、濱谷主将も「自信になった」と収穫を口にした。一方で守備のミスが失点に繋がってしまった。収穫と課題の両方が浮き彫りとなった開幕となった。

 

◆試合結果

東洋大=020000000 =2

中 大=000002001x=3

 

記事・写真=中大スポーツ新聞部