8月31日 ダイワハウススタジアム八王子
9回2死で同点を許し延長戦へ。最後は主将が決めて優勝! ▲優勝が決まった瞬間
台風などで日程がずれ、この日に準決勝と決勝の2試合を行うこととなった。準決勝はコールド勝ち。決勝は9回に追いつかれるも、延長で田中右真主将(経3)が三遊間を抜けるサヨナラ安打を放った。中大は4年振り2度目の優勝を決めた。
▲準決勝先発の福富(写真は春リーグ時)
準決勝は芦屋大と対戦。先発を任されたのは福富旅史(総2)。「福富にずっと前から準決勝で投げるんだぞと言っていた」(姫嶋和樹・商3)。「相手はミートがうまい相手。クセがありミートしにくい球を投げる福富に託した」(岩崎監督)。三年生にとって最初で最後の全日本の舞台、そして普段のリーグ戦とは違いトーナメントの全日本に「プレッシャーはあった。でも準決勝の先発に選んでくれた期待に応えたかった」(福富)。プレッシャーを感じさせない力投で6回2失点。「本当によく投げてくれた」(岩崎監督)と期待にしっかりと応えた。攻撃では4回に5得点あげるなど、打線が爆発し、中大は9-2で7回コールド勝ちで決勝へ進んだ。
▲2日間3試合全てに登板した今枝
準決勝から3時間ほど時間をあけ、決勝が始まった。相手はいつもリーグ戦で対戦している文教大。春リーグ戦で唯一負けた相手であり、まさに中大のライバルとの対決となった。初回に中大が先制するも、その後はシーソーゲームでお互いが点を取り合った。先発はエース栗原崇人(文3)。「緊張などで、あまりいいピッチングができなかった」(栗原)と踏ん張れず、5回から今枝宥人(商3)が登板した。4-3で迎えた9回表。ここで抑えれば優勝がきまる回、先頭打者に四球を与え2死三塁の危機が訪れる。「抑えられたと思った」(姫島)打球はまさかの中二安打。あと一歩のところで同点をゆるしてしまった。「(ダブルヘッダーは)本当にきつかった」(今枝)。 延長10回、すでに日が暮れ始めていた。朝から試合をしている選手たちに疲れはあったが、集中力は切らさなかった。田中主将から「俺が打つから塁に出てくれ」と言われ打席に立った姫嶋。「内野ゴロでエラーを誘ってなんとか塁に出られた」(姫嶋)と敵失で出塁。続くは田中主将の打席。「チームメートがつないできてくれたチャンス。今枝は腕がしびれていたし、絶対に自分が決めてやろうと思った」(田中主将)。その言葉通り、打球は三遊間を抜け、見事サヨナラ勝ち!ずっと目標に掲げてきた、全日本という大きな大きな山の頂上に立った。
▲決勝打を決めた田中主将
「春のリーグ戦は投手が頑張ってくれていたので、全日本は自分達が頑張ろうって話していた」(姫嶋)。2日間で3試合というタイトなスケジュール、投手3人は投げきるのが精一杯だった。チームの一番の強みは「チームワーク」と話す田中主将。春リーグ、打撃不振の時は投手陣がゼロで抑え続けた。今大会、乱打戦になっても野手陣が何度も逆転をさせた。まさに「チームワーク」で2冠目を掴んだ。中大軟式野球部の今年の目標は、ずばり4冠(春リーグ、全日本、秋リーグ、東日本)。3冠目へ向け、勢いは誰にも止められない。
◆試合結果
芦屋大=000002=2
中 大=201501x=9(7回コールド)
文教大=0002000110=4
中 大=1000021001x=5
▼大会結果 ①中大②文教大③芦屋大、成蹊大
▽最優秀選手賞=田中主将
▽最優秀投手賞=今枝
▽最優秀助演賞=中大マネージャー一同
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部