軟式野球部

軟式野球部・東都学生軟式野球秋季リーグ戦対武蔵野大

2015年11月09日

11月4日 戸田市営球場

 

千葉2戦連発&福永完封! リーグ制覇まであと1勝

 

 明学大とリーグ優勝を争う中大。2日の明学大戦が雨で中止となり、武蔵野大と対戦した。武蔵野大には30日の試合で9得点を挙げ快勝しているが、この試合は一転して投手戦になった。中大が6回に石井貴大(商3)の適時打などで2点を先制すると、7回には千葉貴瑛(文3)が2試合連続となる本塁打を放ちダメ押し。この試合に勝利した中大は、明学大との優勝決定戦を残すのみとなった。

 

7回、2点本塁打を放ちガッツポーズする千葉

 

▲7回、2点本塁打を放ちガッツポーズする千葉

 

 左翼ポール際へ高く舞い上がった打球を見送りながら、打席の千葉は「あぁ、ファールだわー」と感じていた。バットを握りしめたままの千葉と、固唾をのんで見守る中大ベンチ。「風にも乗った」(千葉)打球がポールをまくようにして左翼スタンドへ消えると、千葉はバットを放り投げて大きくガッツポーズした。7回裏、中大のスコアボードに貴重な、リーグ制覇を大きく手繰り寄せる「2」が点灯した。  前回の対戦とはうってかわって投手戦となった。中大はエースの福永康(文3)がテンポよく武蔵野大を抑え、6回まで散発3安打の好投。打線の援護を待つ。

 

 一方の打線は、走者を出すも本塁が遠い展開。3回には1死二、三塁と先制のチャンスを迎えたが、秋山広樹(商2)がエンドランを空振りし、飛び出した三塁走者がタッチアウト。秋山も左飛に倒れ、先制点を挙げることはできなかった。それでも、「焦りはなかった」と渡邉友徳主将(文3)。ベンチで戦況を見守る主将は「我慢だぞ」と声を掛け続けた。

 

完封勝利を挙げた福永

 

▲完封勝利を挙げた福永

 

 試合の均衡が破れたのは6回。1死から安慶名庸(法3)が敵失の間に二塁まで進む。4番の千葉が泳ぎながらも右翼へ適時二塁打を放ち、待望の先制点が中大に入る。続く石井も左翼へ適時打を放って、この回に2点を挙げる。7回にも千葉の本塁打で2点を加えた中大。4点の援護を得て「楽に投げられた」と福永が相手打線を翻弄し、いよいよ最終回のマウンドへ立った。  福永は1死から安打を許したが、後続を簡単に打ち取り完封勝利を収めた。結局福永は被安打4と、優勝の懸かった大一番で「今年一番の出来」(渡邉主将)の投球。同時に、2年ぶりとなる東日本大会への切符も手にした。福永は前回の試合に登板せず、この試合に合わせて調整を重ねた。「調子を持ってくるのも実力のうち」(福永)と言いながらも、登板間隔を開けたことが、本人も「記憶にない」と言うほどの完封劇を演出した。

 

 残すは明学大との優勝決定戦だ。勝ったチームが優勝という展開。中大が勝利すれば2008年以来の秋季リーグ戦優勝が待っている。1部復帰後即優勝という下克上は達成できるのか。「僕らのプレーをすれば、優勝は後からついてくる」と千葉。2部リーグという冬の時代を乗り越え、1部の頂点まであと1勝だ。

 

◆試合結果◆

武蔵野大=000 000 000=0

中  大=000 002 20x=4
 

次戦は11月9日(月)、笹目公園野球場を予定しております!(9時30分試合開始予定)

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部