軟式野球部

軟式野球部 東都学生軟式野球連盟春季リーグ戦対神奈川大

2015年06月30日

6月28日 文教大学第2グラウンド

サヨナラ四球で全勝優勝 亜大との入替戦へ

 3月末から始まった春季リーグ戦もいよいよ最終戦となり、神奈川大と対戦した。初回に押し出しで先制した中大だが、4回に逆転を許すと6回には3点を失い苦しい展開となった。しかし、7回以降は打線が奮起。最後は4番の石井貴大(商3)がサヨナラ四球を選び、2部全勝優勝を果たした。

サヨナラ四球を選び一塁へ向かう石井と、喜ぶ選手たち

▲サヨナラ四球を選び一塁へ向かう石井と、喜ぶ選手たち

 「最後にチームの力が出せた」。試合後の渡邉友徳主将(文3)はそう話すと安堵(あんど)の表情を浮かべた。神奈川大は春季リーグ戦の開幕戦で対戦し、終盤に逆転して勝利した相手だ。先発した福永康(文3)の「競った試合になるだろうという話はしていた」と言う言葉どおり、序盤はロースコアで試合が進む。

 初回、中大は小西峻太郎(法3)が押し出しの四球を選び先制するが、この1点にとどまる。2回にも1死満塁の好機を作るが、千葉貴瑛(文3)と石井が倒れ無得点。4回に神奈川大に連続適時打を許して逆転されたその裏、2死満塁とするも石井の打球はバッターボックス上に張られたネットを直撃。ネットに当たったボールはフェアゾーンに落ち、グラウンドルールによりアウトとなる不運も重なり無得点に終わった。

7回、ソロ本塁打を浴び茫然とする青柳

▲7回、ソロ本塁打を浴び茫然とする青柳

 さらに、6回から登板した青柳達郎(法3)の制球が定まらない。先頭に四球を許すと6番打者に2点適時二塁打を浴び、続く打者の内野ゴロの間に3点目を追加された。その裏に千葉が左中間を破る適時三塁打を放ったが、7回には青柳が右翼へ痛恨の被弾。7回表を終え、4点ビハインドとなった。

 4点差を追いかける苦しい展開にも「負ける気はしなかった」と安慶名庸(法3)。「回を重ねるごとに、チームが元気になった」(姫嶋和樹・商2)とここから粘りの野球を見せる。  7回、先頭の藤野正豪(商3)が四球で出塁すると、2死となり青柳が敵失で続く。関祐介(文3)が四球でつなぎ、姫嶋が2点適時二塁打を放って点差を2点に縮める。8回に敵失で1点差となった中大。最終回の攻撃にすべてを託した。

 1死から関と姫嶋が連続安打で、一、二塁のチャンスを作る。2番の安慶名が初球を弾き返す適時二塁打を放ち、最終回に同点に追いついた。千葉が四球を選んでつなぐと、打席には4回の好機で凡退した石井。「前の打席でタイミングが合っていた」と際どい球をカットして粘り、フルカウントからの6球目を見極めサヨナラ四球。2部全勝優勝を達成した。

 2部で全勝優勝を果たした中大だが、8回までの残塁は14。2回と4回には三者残塁を記録するなど、好機で打ち損じてしまう場面が目立った。それでも、今季は「ゲームセットになるまで全力で」(渡邉主将)プレーする粘りの野球で、苦しい場面を乗り越えてきた。

中大は1部昇格を懸けて、亜大との入替戦に臨む。昨年の春季リーグ戦で亜大に敗れて2部降格となって以来、三度目の対戦となる。「三度目の正直」と口をそろえる選手たち。長らく遠ざかっていた1部の舞台まで、あと2勝だ。
 

◆試合結果◆

神奈川大=000 203 100 =6

中  大=100 001 212x=7

次の試合は東都学生軟式野球連盟春季リーグ戦入替戦(対亜大)です。

7月1日、戸田市北部公園野球場にて9時30分試合開始です!

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部