軟式野球部

軟式野球部 東都学生軟式野球秋季リーグ戦対東洋大川越

2014年10月11日

10月10日 笹目公園野球場
1点を守りきり首位浮上
   2部リーグで上位争いを繰り広げる中大。ここまでの3試合を全勝で勝ち進む快進撃を見せている。一方の対戦相手の東洋大川越は3試合で31得点、失点はわずかに1という圧倒的な強さでリーグ首位に立っている。全勝どうしの対決となったこの試合は、中大が4回に関祐介(文2)の適時打で挙げた1点を守り抜き、リーグの首位に浮上した。

7回を無失点に抑える好投を見せた福永

   「点差以上に大きい勝利」と振り返った大庭有貴主将(文3)。ここ3試合で31得点と強打を誇る東洋大川越を前に完封勝利を収めた。
   先攻の中大は1回、2回と走者を出すものの、「想像以上だった。変化球のキレが良かった」(大庭主将)という相手投手に苦しみ、得点を挙げられない。一方、先発したエースの福永康(文2)も、3回までに出した走者は安打の1人のみという圧巻の投球を見せる。

   均衡が破れたのは4回。1死から田中右真(経1)が出塁すると、続く姫島和樹(商1)は四球で一、二塁のチャンスを作る。その後2死一、二塁となり、打席には9番の関。1ボール2ストライクと追い込まれてから、「甘く入ってきた」スライダーを左翼に運び1点を先制した。「1番の千葉貴瑛(文2)につなげる気持ちで打った。練習の成果が出て良かった」と満面の笑顔を見せた。

   中大は5回に藤野正豪(商2)が二塁打を放つが得点に結びつかず、その後は立ち直った相手投手を前に走者を出せない展開が続く。一方の福永も、6回までは二塁すら踏ませない完璧な投球で、試合は終盤へ進んだ。

   7回に、この試合の最大のヤマ場が訪れた。福永が1死から四球を許すと、続く打者に安打を浴び一、二塁となりこの試合初めてのピンチを迎える。この時、福永の脳裏には「春は自分が押し出しの四球を与えてしまい、2部に落としてしまった」光景がよぎったという。しかし、「逆にそこを思い切り意識して、あえてプレッシャーをかけて投げた」と後続を三塁ゴロ、三振に抑えて無失点で切り抜けた。

   8回からは福永に代えて青柳達郎(法2)をマウンドに送った。青柳は8回に連続四球を与えて2死一、二塁のピンチを招くが、三塁ゴロに打ち取り、9回も投げ切って完封勝利を収めた。

   7回を2安打無失点に抑えた福永だが、「調子はそれほど良くなかった」という。それでも、「丁寧に投げようという意識はできていた。腕を振ることを忘れずに投げられた」と振り返った。大庭主将も「悪いなかで無失点に抑えられたのは本当に良いこと」と手放しで喜んだ。
   2部に降格して以降、大庭主将は「ぶっちぎりで優勝する」と宣言してきた。東洋大川越との全勝対決を制し、ついに首位に浮上した。それでも、「あと2試合残っているが、それはあくまでも通過点。先を見て戦っていきたい」(大庭主将)と気を引き締めていた。最短での1部復帰となるか。今後の戦いに注目だ。

◆試合結果
中   大=000100000=1
東洋大川越=000000000=0

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部