「中大スポーツ」新聞部
女子陸上競技部・関東学生陸上競技対校選手権大会
2017年06月05日
5月25日~28日 日産スタジアム(小机)
5月25日
初日から爆発! 期待の大型ルーキー諸田、優勝!
炎天下の中行われた関カレは初日から優勝、準優勝者が生まれた。 中大女子陸上競技部歴史史上いただろうか。棒高跳に出場したルーキー諸田実咲(法1)が優勝を果たした。ほとんどの選手が3m50からスタートするのに対し、諸田は3m60まで待った。一回目でクリアしたが、次の70で思わぬブレーキ、3回目の試技で何とか通過した。そこからは順調に10㎝ずつ上げていき、迎えた大台の4m00。成功すれば大会タイ記録というところで、一回目で成功し左手で大きくガッツポーズをしてみせた。まだまだゆとりもあり、大会記録更新、関東学生記録の更新も期待されたが、次の4m11は3回とも赤旗に終わった。
入学前からテレビや陸上雑誌で多く取り上げられてきた諸田。多くの期待を背負った、中大女子陸上競技部ニューヒロインから目が離せない。
▲優勝した諸田(中央)
▲朝妻主将
また走幅跳決勝では朝妻優萌主将(商4)が2位に入った。昨年同大会では4位入賞と表彰台まであと一歩届かなかった。
朝妻主将は去年の全カレからけがが続き、跳ぶ練習は数か月前まで封印していた。その間気を付けて練習していたのは走幅跳の「走」りの部分だ。「ストライドを大きくするために、自分の足の付け根が腰ではなくて、おへそぐらいにあると意識した」(朝妻主将)。結果自己ベスト6m00を4㎝上回る6m04でフィニッシュ。けがから完全復活し、十分な練習を積めば、まだまだ記録に期待できる。
◆1日目結果
1500m予選
1組②五島莉乃(経2)4分31秒24
2組②市村萌捺美(経4)4分28秒75
⑤丹羽七海(文4)4分29秒76
決勝
⑤五島4分28秒32
⑧市村4分29秒10
⑪丹羽4分32秒47
100m予選
1組⑦落井優華(文3)12秒54
3組①星野楓(文3)12秒09
4組③大石沙南(文2)12秒28
100mH予選
1組⑥川島卯未(文1)14秒97
4組①ヘンプヒル恵(文3)13秒66
5組①大久保有梨(商3)13秒86
準決勝
1組①恵13秒72
2組③大久保13秒87
400m予選
1組⑤三輪ダリヤ(文1)57秒85
2組④福嶋美幸(文3)56秒79
4組①岩田優奈(法2)55秒99
4×100m予選
2組①中大(大石→岩田→福嶋→星野)45秒72
棒高跳決勝
①諸田実咲(法1)4m00
→大会タイ記録で初優勝!
走幅跳決勝
②朝妻優萌主将(商4)6m04
⑤恵5m93
⑭星野5m76
5月26日 岩田盤石! 400m二連覇!!
二連覇達成だ。岩田優奈(法2)は400mで他の追随を許さない圧倒的な走りで優勝した。
200m付近で先頭に立つと、予選全体1位通過の筑波大松本を振り切って直線へ。苦しそうに少し表情をゆがめたが、後ろからの追い上げを許さなかった。ゴール後もほっと一息をつき、レーンに一礼をし、退場。早くも女王の貫録を感じさせられた。
また100mH決勝では明日からの七種競技の大本命、ヘンプヒル恵(文3)が2着でゴールした。七種競技の中でも恵が平均的に最も点数を稼ぐのは100mH。明日からの七種競技が楽しみだ。
◆2日目結果
100m準決勝
1組②星野楓(文3)12秒07
2組⑧大石沙南(文2)12秒33
決 勝
⑤星野11秒87
100mH準決勝
1組①ヘンプヒル恵(文3)13秒72
2組③大久保有梨(商3)13秒87
決 勝
②恵13秒53
⑤大久保13秒74
400m準決勝
1組⑦福嶋美幸(文3)56秒71
2組①岩田優奈(法2)55秒42
決 勝
①岩田54秒36
3000mSC予選
1組①丹羽七海(文4)10分42秒04
2組⑤木下友梨菜(経2)10分59秒80
10000mW決勝
⑩古田朱里(経1)52分30秒54
⑮臼井優(文1)58分30秒73
10000m決勝
⑦五島莉乃(経2)33分27秒19
⑮市村萌捺美(経4)35分01秒15
DNS木下(DNS:欠場)
4×100m決勝
④中大(大石→岩田→福嶋→星野)45秒90
→わずか0.01秒差で表彰台に届かず
やり投決勝
⑲古川杏奈(文1)42m31
DNS:恵、平岡麻由美(文3)(DNS:欠場)
走高跳決勝
④恵1m70
5月27日 好調の出だし! 七種競技勢 視界良好! トラックでは丹羽七海が2位入賞!!
▲七種競技200mを走る左から藤沼、山田、恵
▲七種競技の砲丸投の恵
七種競技勢は好調な滑り出しを見せた。特に昨年の日本選手権混成競技に出場したヘンプヒル恵(文3)、藤沼朱音(法4)はそれぞれ1日目終了時点を50点、112点(藤沼の日本選手権記録は100mHと200mで追風参考記録)上回っている。恵は自身の持つ日本学生記録(5882点)の更新と5962点の日本記録(中田有紀・現日本保育サービス)更新が期待される。
▲バトンパスをする三輪(左)と岩田
また4×400mリレー(マイル)予選には第三走に三輪ダリヤ(文1)が出走。「バトンをもらったとき、前に二人いて。必ず抜かさないといけないと思った」(三輪)。四走岩田へのバトンパスする時点で一位に浮上。昨日400m決勝で二連覇を達成した女王は、後続をものともしなかった。全体3位で明日の決勝へ臨む。
3000mSCでは丹羽七海(文4)が2位に入賞した。一年次から決勝のレースは走ってきたが、昨年度は5位と満足のいく結果を出せなかった。まだまだ不本意な結果かもしれないが、表彰式での笑顔は本物だったはずだ。
▲3000mSCを走る丹羽
▲表彰式で笑顔を向ける丹羽(左)
◆3日目結果
七種競技100mH
2組②山田夏葵(文2)14秒84(863点)
3組①ヘンプヒル恵(文3)13秒71(1020点)
②藤沼朱音(法4)14秒38(925点)
七種走高跳
1組⑥山田1m45(1429点)
2組②恵1m69(1862点)
⑧藤沼1m55(1603点)
七種 砲丸投
①恵 11m86(2514点)
⑤山田 10m92 (2019点)
⑦藤沼 10m42 (2160点)
七種 200m
3組①恵 24秒90(3410点)
②藤沼25秒22(3027点)
④山田25秒67(2845点)
1日目終了時点
①恵 3410点
④藤沼 3027点
⑧山田 2845点
→恵は昨年日本学生記録(5882点)を出した1日目終了時点より、50点上回るペース。大会記録は自身の持つ5577点
800m予選
1組③萩原愛理(文3)2分12秒71
3組⑦齋藤菜月(経1)2分18秒59
4組④出水楓(商2)2分14秒06
準 決 勝
1組⑧萩原2分21秒35
2組⑥出水2分15秒04
400mH予選
2組①荒島夕理(文2)1分01秒63
4組③大久保有梨(商3)1分00秒91
200m予選
2組①岩田優奈 (法2)24秒63
3組②星野楓(文3)24秒50
5組①福嶋美幸(文3)24秒49
3000mSC決勝
②丹羽七海(文4)10分29秒70
⑪木下友梨菜(経2)10分56秒98
4×400m予選
1組①中大(福嶋→星野→三輪ダリヤ・文1→岩田)3分45秒71
三段跳決勝
⑪朝妻優萌主将(商4)12m10
⑰風巻七海(文4)11m67
ハンマー投決勝
⑫阿久津実夏(文2)47m23
㉑晴山江梨花(文4)40m28
5月28日 七種競技 出場全員入賞!! 恵は大会記録を更新!
関カレ最終日。七種競技は大本命ヘンプヒル恵(文3)の日本記録更新に期待が懸かったが、大会記録更新に留めた。
走幅跳では大会初日に5位入賞した記録に及ばず、恵は本来の力が出せなかった。続くやり投も日本学生記録を更新した、昨年の日本選手権で出した自己ベスト(47m84)に後れを取る43m台と伸び悩み、最終800mでは組6着と大きく後退した。
恵は6月10、11日に日本選手権を控えている。照準を合わせて、また練習に励む。
▲七種競技最終800mを走る恵
また予選を2位で通過した4×400m(マイル)決勝。予選メンバーを星野から恵へ替え挑んだ。1走、2走で6位につき、バトンパスで4位にまで上がると、最後は昨日の400m優勝者岩田優奈(法2)に託された。前には日体大、青学大、筑波大がいたが、半周をしたところで青学大、筑波大をとらえる。ぴたりと背後についたまま、残り50m、余力を残していたのか一気に2校を抜き去った。1位日体大とは2秒近くの差をつけられたものの、昨年5位の無念を晴らした。
▲4×400m決勝メンバー
◆4日目結果
七種競技 走幅跳
1組①ヘンプヒル恵 (文3)5m74(4181点)
⑥藤沼 朱音(法4)5m32(3675点)
2組⑨山田夏葵(文2)5m05(3418点)
七種 やり投
⑤恵43m05(4907点)
⑪山田35m14(3992点)
⑳藤沼30m75(4166点)
七種最終 800m
2組①山田2分18秒34 (4838点)
3組①藤沼2分19秒30 (4949点)
⑥恵2分27秒56(5631点)
七種競技 最終結果
①恵5631点
⑤藤沼4999点
⑧山田4838点
→中大勢全員入賞を果たす! 恵は大会記録更新し、優勝!
400mH 準決勝
1組⑧荒島夕理(文2)1分03秒17
2組⑦大久保有梨(商3)1分04秒90
200m準決勝
1組⑥福嶋美幸(文3)24秒79
2組③星野楓(文3)24秒59
④岩田優奈(法2)24秒63
決勝
④岩田24秒55
⑧星野24秒78
5000m 決勝
③五島 莉乃(経2)15分57秒78
砲丸投決勝
⑥晴山江梨花(文4)13m65
4×400m決勝
②中大(福嶋→三輪ダリヤ・文1→恵→岩田)3分39秒89
◆大会結果
女子1部総合の部:①日体大②筑波大③中大
女子1部トラックの部:①日体大②中大③慶大
女子1部フィールドの部:①筑波大②国士大③中大
女子1部多種目優勝校:①日体大②中大③筑波大
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部