「中大スポーツ」新聞部
スケート部・関東大学アイスホッケー選手権大会決勝 対明大戦
2017年05月04日
4月30日 ダイドードリンコアイスアリーナ
中大、敗れる
6年連続の決勝カードは、明大に軍配が上がった。第1ピリオドで2点を先制したものの、続く第2ピリオドで一挙に4点を決められた。最終ピリオドで追加点を挙げたが、差は縮まらず5-3で敗れた。「勝てる試合だった」(坂本颯・法4)。「不甲斐なさすぎて涙も出ない」(金子将太朗・法3)。課題が多く残る大会になった。
▲5点目を決められ、敗戦が確定した
〈第1ピリオド〉
出だしは良かったはずだった。開始10分間はシュートまでもっていけず苦しんだ。が約12分、18分には坂本、齊藤大知(法2)の得点で2-0とリード。「去年の春(トーナメント戦)の二の舞になるかもしれない、と頭をよぎった」(明大・池田)。明大に焦りを大いに感じさせて第1ピリオドを終えた。しかし試合を終えて振り返ってみると「2点入れることができてできて、ちょっと気持ちが緩んでいた」(齊藤)。
▲坂本
▲2点目を決めた齊藤
〈第2ピリオド〉
休憩中「このままだと負けるぞ、と監督にカツを入れられた」(明大・池田)明大は反撃に出る。約23分中大は1点を決められると、キルプレーのピンチを守り切れず25分には同点に追いつかれてしまう。流れを止めることもできずに29分台には一挙2点を追加され、あっという間に2-4。6分間で4点を決められる事態となった。「あんな短時間で4点も入れられるなんて、キーパーとしている意味ないのかな」(金子)と浮かばない表情だった。「フォワードとディフェンスのコミュニケーション不足が最後に出てしまった。あいつ(金子)は悪くない」(坂本)。心の置き所が見つからない。
〈第3ピリオド〉
だがそれでも2点差。中大が追いつけると思うと同時に、明大にも危機感は確実にあった。「1点取られたら慌てる。先に取れば楽だけどプレーが小さくなっちゃう。2点差って一番難しい」(明大監督)。
約44分宮本明朗(総1)のゴールで1点差に。だが同点ゴールが生まれない。「フェイスオフ(ゴールキーパーとの一対一になること)の機会が何度もあった。決められた」(坂本)と後悔が残る。最後の望みを託すように、中大はゴールキーパーを下げ6人攻撃を仕掛けるも、パックを奪われカウンターをくらう。無人のゴールにパックが収まると、試合終了を告げるブザーが鳴り響いた。
▲宮本
一昨年度三冠、昨年度二冠をして、今年度こそ三冠を再びと意気込んでいた。早くも最大の目標は途絶えたが「まだ終わってない」(小泉主将)。反省点は数え上げればキリがない。次は秋。チーム力勝負のリーグ戦に向け、「努力努力、努力」(坂本)あるのみだ。
◆試合結果
●中大3(2-0、0-4、1-1)5明大○
◆中大の得点
12:52 G26坂本 A77齊藤、23乾純也(総4)
18:36 G77齊藤 A26坂本、23乾
44:44 G72宮本 A16脇本直迪(総4)
◆大会結果
①明大②中大③法大
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部