「中大スポーツ」新聞部
Cを背負う者番外編・スケート部
2017年02月13日
金子将太朗(法2)
悔しさを胸に
三冠を逃したあの日、人一倍悔しさをにじませた選手がいた。中大の絶対的守護神、金子将太朗(法2)だ。彼は1年次から中大のゴールを守り、チームの勝利に貢献してきた。金子は身長170㌢とゴールキーパーとしては決して大きくはない。しかし、小さいなりの戦い方を彼は知っている。1対1の場面になると前に出て相手との距離を詰める。前に出ることでシュートコースを限定し、セーブの確率は高まるが、その分リスクも高くなる。それでも彼はこの戦い方で何度もチームのピンチを救ってきた。明大のゴールキーパーも「将太朗さんの勝負強さはピカイチ」と認めるほど。
▲パックをはじく金子
しかし、三冠まであと一勝となったインカレ決勝、その堅い守りが破られた。6失点を許し、1点差で敗れた。試合終了のブザーと共に金子は膝から崩れ落ちた。「あと一点俺が止めていれば」。その言葉には金子の悔いがにじみ出ていた。
▲ゴールを守る金子
しかし、この敗戦は金子を大きく成長させるに違いない。「取れなかった三冠を目指して、目指してというか取り返しにいきたい」とすでに気持ちは前を向いている。果たせなかった三冠を今年こそ。前4年生の思いを背負いながら、今年も中大のゴールを金子が守る。
▼金子将太朗プロフィール
かねこ・しょうたろう 平成9年1月5日 駒大苫小牧高卒 170㌢・67㌔
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部