「中大スポーツ」新聞部
女子卓球部・全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)ダブルス
2016年12月17日
10月28~30日 長野市真島総合スポーツアリーナ
ベスト8にcマークが4組!! 躍進の全日学
全日学個人の部ダブルスで、中大がベスト8に4組入った。永田彩夏主将(法4)・吉良あすか(文3)組は前回大会王者を破る大金星を挙げ、充実した大会になった。「最高の結果で有終の美を飾れました!」(永田主将)。一方、山本怜(文3)・明神佑実(文3)組は二年連続のベスト4にとどまり「準決勝はリードした中で逆転負けだったので、悔しいです」(山本)。対照的なダブルスが印象的な大会になった。
▲5回戦を勝利した永田主将(写真左)・吉良組
▲準決勝敗退の瞬間、天を仰ぐ山本
秋田佳菜子(文2)・美濃口千夏(文2)組は4回戦対近大で辛勝を収め、5回戦へ。早々に1ゲームを先取したものの、なかなか思い通りのプレーをさせてもらえず、フルセットへともつれ込む。最終セットでは7-0と一気にリードを奪うと、流れに乗ったまま11-3で勝利。ベスト8入りを決めた。
▲秋田(写真右)・美濃口組
それを迎え撃つは中大の先輩、山本・明神組。勝者がベスト4を決める準々決勝は、3-0という圧倒的な強さで先輩組に軍配が上がる。
▲秋田・美濃口組(写真手前)対山本・明神組(写真奥)
勝ち進んだ山本・明神組は愛工大との対戦。互いに2ゲームずつとり、勝負の行方はファイナルセットへ。カウント3-5とリードされたところですかさずタイムアウトとるも、流れは変わらない。4連続得点を許し、何とか追いすがったものの、差を埋められず6-11で準決勝敗退を喫した。
今大会中大勢で一番の金星をあげたのは永田主将・吉良組だ。5回戦までに落としたセットはわずか1。順調に勝ち進んだ末にあたった相手は前回大会女王鈴木・安藤組(専大)。試合を圧倒的優位で進め、3-1で勝利した。格上相手に白星を挙げることができたのは「もうランク(ベスト8以上)を決めていて、開き直りじゃないけど、思い切ってやれた」(永田主将)からだった。
ペアを組んで三年。互いの呼吸が手に取るように分かるようになった。「意見を聞いてくれたり、自分も言えたり。だめだめだったのが嘘みたいに変わりましたね」(吉良)。準決勝は勝ち抜けなかったものの、二人晴れやかな表情で大会を終えた。
初出場の森田彩音(法1)・瀬山咲希(文1)組も先輩に負けじと活躍を見せた。2回戦から勝ち上がり挑んだ4回戦対日大。シーソーゲームの展開で、フルセットまで持ち込んだ。均衡が崩れたのは最終セットのカウント6-6から、森田の強烈なスマッシュが決まったところだった。追いすがる相手を突き放すように、終盤で貴重な4連続得点をあげる。そこから崩されることなく勝利。次の林・前瀧組(東京富士大)にはストレート負けしたものの、初出場ながら見事ベスト8入りした。
▲森田(写真左)・瀬山組
秋のリーグ戦では、ダブルスで苦戦を強いられたこともあり「強化してきた。やればやるだけ成果は出る。が、まだまだできる」(大場監督)。
永田主将ら4年生が引退し、チームは山本、明神、吉良の代へと代わる。山本は今後キャプテンとしてもチームを引っ張っていかなければならなくなった。「人として成長できることは、選手としての成長にも必ず繋がっている」(矢島コーチ)。主将としての山本と、彼女を中心に躍進を遂げるであろう女子卓球部から目が離せない。
◆試合結果
2回戦
●伊藤佑里子(法2)・中澤紬(経1)組2-3酒井・細川組(愛工大)〇
〇三上千穂(法4)・田中愛弥香(経1)組3-1吉田・松本組(神戸松蔭女学大)●
〇永田彩夏主将(法4)・吉良あすか(文3)組3-1岩切・福永組(岡山商大)●
〇口田実奈(経4)・三浦由美子(文4)組3-0美濃・多納組(近大)●
〇秋田佳菜子(文2)・美濃口千夏(文2)組3-0伊井・栞村組(朝日大)●
〇森田彩音(法1)・瀬山咲希(文1)組3-2江口・児玉組(高知工大)●
〇山本怜(文3)・明神佑実(文3)組3-0遠藤・三橋組(日体大)●
3回戦
〇永田主将・吉良組3-0新谷・向山組(関学大)●
〇三上・田中組3-2田口・田崎組(筑波大)●
●口田・三浦組2-3楠川・石田組(愛工大)〇
〇山本・明神組3-2中畑・船本組(愛工大)●
〇森田・瀬山組3-2相原・竹前組(日体大)●
〇秋田・美濃口組3-0宇田・武久組(専大)●
4回戦
〇永田主将・吉良組3-0佐藤・徳住組(立命大)●
●三上・田中組0-3林・前瀧組(東京富士大)〇
〇山本・明神組3-1金子・鎌田組(早大)●
〇森田・瀬山組3-2原・向山組(日大)●
〇秋田・美濃口組3-2岩尾・澤田組(近大)●
5回戦
〇山本・明神組3-0秋田・美濃口組●
〇永田主将・吉良組3-1安藤・鈴木(専大)組●
●森田・瀬山組0-3林・前瀧(東京富士大)〇
準決勝
●永田主将・吉良組1-3林・前瀧組(東京富士大)〇
●山本・明神組2-3楠川・石田組(愛工大)〇
◆大会結果
③山本・明神組
④永田主将・吉良組
○ベスト8=秋田・美濃口組、森田・瀬山組
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部