「中大スポーツ」新聞部
硬式庭球部・全日本学生室内テニス選手権大会シングルス決勝
2016年12月10日
12/4 江坂テニスセンター
決勝は先輩後輩対決! 「やる気を出させてくれる準優勝」
▲決勝戦終了直後の望月
準決勝ではストレート勝ちを収めた望月勇希(法1)。優勝を懸けて望月が対戦したのは上杉(慶大)だ。望月と上杉は清風高校の出身。上杉は望月の2つ上の先輩にあたる。望月は試合の主導権を握ることができず、5-7、2-6のストレート負けを喫した。
▲苦しみながらも戦い抜いた
「自分の中で何か違うなという部分は常に持っていた」と望月は第1セットを振り返る。ゲーム数は競っていたが、望月は決して本調子ではなかった。ブレークのチャンスをつくるも、それをものにできない。苦しみながらスコアを5-5に持ち込むものの、上杉が連続でゲームを制し望月はこのセットを落としてしまう。
続く第2セット、望月は立ち上がりからいきなり3ゲームを先取される。「自分に原因があるのに、そこにとらわれすぎた」と話す望月は歯がゆさを感じながらこのセットを戦った。第1セット途中から「向こうのペースにしてしまった」と望月は試合の主導権を終始握ることができなかった。このセットを2-6で落とすと、望月のストレート負けが決まった。
▲表彰式後の望月(左)と上杉
決勝戦では自分との戦いを強いられた望月。月村コーチは望月の戦いぶりを「もう少し楽しむ心があれば」と振り返る。今大会望月は決して楽に決勝の舞台へと進んだわけではない。決勝までの3試合のうちフルセットに及んだ試合は2試合。勝ち上がるにつれて相手がタフになっていくトーナメント戦。望月がプレーを楽しむため、「実力の差をスコアで示」す戦い方が必要だと月村コーチは語った。
全国の大舞台を終えた望月。学生大会がない冬季は「海外のフューチャーズの試合に出たい」と語る。格上の選手のプレーから、望月は自身のテニスを洗練していく。「インカレもインカレインドアも準優勝」と悔しさをみせた望月だったが、「そこであきらめたら勝てなくなる」と前向きだ。「やる気を出させてくれる準優勝」。悔しい気持ちが次への活力になる。望月が再スタートを切った瞬間だった。
◆試合結果
●望月0-2上杉○
(5-7、2-6)
◆大会結果
〈男子シングルス本戦〉
▼本戦準決勝
○望月2-0三好(早大)●
(6-2、6-3)
▼本戦準々決勝
○望月2-1島袋(早大)●
(4-6、7-5、6-3)
▼本戦1回戦
○望月2-1古田(早大)●
(6-3、4-6、6-3)
●大和田秀俊(法3)0-2齋藤(早大)○
(4-6、3-6)
〈男子シングルス予選〉
▼1回戦
●斎藤和哉(法2)0-2恒松(近大)○
(4-6、0-6)
●正林知大(商1)0ー2髙村(早大)○
(4-6、1-6)
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部