「中大スポーツ」新聞部
バレーボール部・全日本バレーボール大学男子選手権大会準々決勝 対東亜大
2016年12月02日
12月1日 愛知県稲永スポーツセンター
ベスト4進出も「インカレの怖さ」経験
スタメン(サーブローテーション順)
13S 山下紘右(商3)
10WS 石川祐希(法3)
1MB 井上慎一朗主将(法4)
9WS 大竹壱青(商3)
12WS 武智洸史(法3)
3MB 渡邊侑磨(法4)
7Li 伊賀亮平(経4)
インカレ3日目は中国学連所属の東亜大学との対戦。1、2セットを順調に取るも、3セット目は取り返される。第4セットも「決まり始めたらどんどん乗ってくるチーム」(渡邊)の勢いに押され背中を追っていたが、石川の攻撃を中心に逆転。ベスト4進出を決めた。
▲ブロック1枚でのシャットアウトを決めた大竹
対策がきっちりとはまった序盤。インカレにおけるわずかな情報の中で立てた戦略がうまくはまり、選手たちも手応えをつかんでいた。石川、大竹のスパイクは、相手がはじくと隣のコートに飛んでいくほどの威力。早速インカレの舞台でも相手を圧倒した。差をつけての2セット獲得に、好調と思われた。
第3セット、チームに乱れが見えた。サーブレシーブがきっちり返らず、時々コンビミスも起こる。「インカレの怖さ。(トーナメント戦なので)負ければ終わりっていう状況に平常心ではいられない選手も出てくるから」。選手をコートサイドから見ていた松永監督にはそう映った。初めてインカレでトスを上げることになった山下も「熱くなりすぎて。周り見えなくなってたので、反省です」。得点を奪われるたびに空気が重くなる中大のコートと対照的に、盛り上がる相手コート。勢いに押されてこのセットを落とした。
▲スパイクを打つ石川
第4セット、雰囲気を変えることができず、相手のリードでスタート。18-20まで、常に中大が追いかけるゲーム進行に。しかし「選手自身が修正してくれました」と松永監督は評価。石川のスパイクで得点を重ね、最後は主将の井上がブロック。25-22と僅差でこの試合を取り切り、ベスト4進出を決めた。
26日の練習試合で明大に敗北を喫し、決していいコンディションとは言い切れない中ではじまった今年度のインカレ。しかし、チームは決勝へと向けて試合を重ねるごとに調子を上げてきている。 「インカレっていうのは4年生の思いがしっかり乗っかってる」。それが今日の勝因です、と松永監督。意地のブロックで試合を締めくくった井上主将をはじめ、4年生のプレーがチームを優勝へ、そして3連覇へと引っ張る。「先輩方の築いてきたものがある。負けられない」(伊賀)。3連覇のプレッシャーを力に変えられるか。
▲試合を決めた1点をブロックで奪った井上主将
◆試合結果
○中大3-1東亜大●
(25-16、25-22、21-25、25-22)
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部