「中大スポーツ」新聞部
女子卓球部・全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)シングルス
2016年11月11日
10月28~30日 真島総合スポーツアリーナ
山本「悔しい…でもうれしい」準優勝
▲バックハンドを繰り出す山本
長野五輪の会場でも使われた通称ホワイトリングで行われた今大会。エース山本怜(文3)は2年連続でベスト4に入っていた。3年生となった今大会。5回戦で苦戦を強いられるも、決勝進出。決勝では同志大の成本にストレート負けを喫したが、堂々の準優勝を果たした。
「悔しい。でも2年連続準決勝で負けていたので、決勝に進めたのはうれしい」。表彰式直後に優勝の気持ちを語った山本は複雑な表情をしていた。
試練が訪れたのは5回戦。早大の1年生鎌田のサーブに苦しめられ、3ゲームを一気に取られてしまう。なんとかその後の4ゲームを取り返し勝利したものの、サポートをしていた矢島コーチに「疲れている」と苦悩を吐露した。
▲5回戦で勝利し笑顔を見せる山本
しかしここからが山本は強かった。準々決勝の相手は鎌田と同じく早大の佐藤。得意のカットマンに2ゲームを取られるも勝利する。鬼門であった準決勝は「何度も対戦している」という専大の安藤。お互い手の内を知っているだけに終始、早いラリーが展開される。2度、デュースになるも山本がその2つのゲームをものにするなど4-1で勝利。初の決勝進出を決めた。
▲山本は銀メダルを首にかけた
決勝はストレート負け。優勝とはならなかったが、自身初のシングルス準優勝を果たした。ダブルスでも準優勝を果たした山本は「前日の練習を早く切り上げたんですけど、軽く疲れていた」と疲労困憊(こんぱい)の状態で試合を戦っていた。その中で勝ち進めたのは「我慢して戦えた」からだ。「中大の実力のある選手と練習して上に上がれた」。チームメートと切磋琢磨(せっさたくま)してきたからこその準優勝だった。
▲ベスト16に入った瀬山
中大で山本の他にランク入り(ベスト16)を果たしたのは瀬山咲希(文1)のみと、前大会は4人だっただけに厳しい結果に。初の全日学を経験した瀬山は「もっとガツガツいかないと。山本さんに続きたかった」と悔しがった。
準優勝を果たした山本も「対応力」をこれからの課題に挙げた。今大会で一段階上がった山本。目指すべき頂はもう手の届く場所にある。
◆試合結果
1回戦
○口田実奈(経4)3-0熊原(中京大)●
○中澤紬(文1)3-0原田(東北学大)●
2回戦
○明神佑実(文3)3-0谷田(札幌国際大)●
○瀬山3-0水野(新潟大)●
○森田彩音(法1)3-0内山(立命大)●
○秋田佳菜子(文2)3-0加藤(京産大)●
●美濃口千夏(文2)1-3朝田(同志大)○
●中澤1-3打浪(神戸松蔭女学大)○
○三浦由美子(文4)3-1岩尾(近大)●
○伊藤佑里子(法2)3-0阿彦(東北学大)●
○口田3-0武田(金城大)●
○永田彩夏主将(法4)3-2工藤(青森大)●
○山本3-0澤田(近大)
3回戦
○明神3-1切石(神戸松蔭女学大)●
○瀬山3-2山地(立命大)●
●森田2-3田中(早大)○
○秋田3-0三輪(大正大)●
○山本3-1上野(朝日大)●
●三浦2-3楠川(愛工大)○
●口田0-3池上(東京富士大)○
○永田主将3-0竹本(神戸松蔭女学大)●
○伊藤3-1石川(青学大)●
4回戦
○瀬山4-1伊丹(龍谷大)●
●伊藤3-4前瀧(日体大)○
●明神0-4後藤(東京富士大)○
●永田主将2-4佐藤(早大)○
○山本4-2相原(日体大)●
●秋田2-4佐藤(淑徳大)○
5回戦
●瀬山1-4鈴木(専大)○
○山本4-3鎌田(早大)●
準々決勝
○山本4-2佐藤(早大)●
準決勝
○山本4-1安藤(専大)●
決勝
●山本0-4成本(同志大)○
◆大会結果
シングルス
②山本
ベスト16瀬山
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部