「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦対 専大2回戦
2016年10月22日
10月20日 神宮球場
1部残留確定!大学最後の打席で松田「ご褒美」弾
123 456 789 RHE
中 大=002 001 010=480
国学大=000 000 000=052
[中]伊藤、喜多川-保坂
[専]堀田、勝田、高橋礼-上木、深水
本塁打:〈中〉堀内(6回ソロ)、松田(8回ソロ)
◆スタメン
1[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
2[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
3[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
4[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)
5[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
6[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
7[二]新城 拓(文4=興南)
8[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)
9[中]大工原壱成(商1=桐光学園)
P 伊藤 優輔(文2=小山台)
▲本塁打を打った松田主将はスタンドに向かってガッツポーズ
投打がかみ合い、1部残留を決めた。共に最下位争いとなってしまった専大との2戦目を4-0の零封で勝利した。いまだ勝ち星のない先発伊藤が8回10奪三振無失点の好投。9回は喜多川省吾(経2)が締め、完封リレーを演じた。打線も苦しみ続けた松田主将に今年初の本塁打が飛び出し、有終の美を飾った。
▲本塁打の判定に抗議する秋田監督
野球の流れは1球で変わる。2回裏、走者を2人置く中で伊藤が9番山本力に右翼ポール際に大飛球を打たれる。一塁塁審は手をぐるぐる回し、本塁打の判定を下した。この判定に秋田監督はベンチを飛び出し、猛抗議。再び審判が集まって協議された結果、判定は覆りファウルとなった。直後の投球。伊藤は浮き足立つことなく、変化球で空振り三振に仕留めた。この1球で流れは中大に。下位打線でチャンスを作ると土谷のスクイズ、相手失策による得点で2点を先制する。
▲先発の伊藤
援護をもらった伊藤は得点圏に走者を置くも要所を抑え、得点を許さない。4、6回にはピンチの場面で北海道日本ハムファイターズにドラフト4位指名された森山を、いずれも空振り三振に抑える投球を見せる。9回直前の投球で左太ももの裏をつってしまい、降板したが勝利に大きく貢献した。
6回に堀内の本塁打で1点を追加し、8回。「塁に出ることしか考えてなかった」という先頭の松田主将は真ん中のチェンジアップを完璧に捕らえる。打球はぐんぐん伸び、左中間スタンド中段へ。苦しみ続けた主将の一発にベンチは大喜び。球審に注意を受けるほどの祝福で松田主将を出迎えた。松田主将は試合後「苦しんだぶん、誰かがご褒美で(本塁打を)くれたのかもしれない」と振り返った。
▲本塁打を打った松田主将を出迎えるベンチ
秋季リーグ戦5位となった中大。4年生はこの試合が大学最後の試合となった。1年からずっと出場していた小河は4年生を「みんな野球が好きで、勝利に向けて動いていけるメンバー」と述べた。また来年は空いた内野のレギュラー争いがし烈になると予想できる。「1番近くで先輩の引っ張る姿を見てきたので、見習って引っ張っていきたい」と土谷。来春に向けて勝負はもう始まっている。
◆試合結果
○中大4-0専大●
※2勝 勝ち点2の5位でリーグ戦を終えた
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部