「中大スポーツ」新聞部
バレーボール部・秋季関東大学バレーボールリーグ戦対筑波大
2016年10月15日
10月9日 東海大湘南校舎
エース石川、2㍍大竹奮闘 耐えて首位返り咲き
スタメン(サーブローテーション順)
13S 山下紘右(商3)
10WS 石川祐希(法3)
1MB 井上慎一朗主将(法4)
9WS 大竹壱青(商3)
12WS 武智洸史(法3)
3MB 渡邊侑磨(法4)
7L 伊賀亮平(経4)
第10戦は、春季リーグ戦優勝の筑波大と対戦。第9戦まで1敗の中大は、東海大に次ぐ2位で第10戦を迎えた。自力優勝はなくなったが、優勝の可能性は消えていない。「後はもう勝つしかない」(大竹)と、挑んだこの試合。1セット落とすも、勝利で優勝への希望を繋いだ。
中大の試合後に行われた、全勝首位の東海大と、日体大の対戦。結果は東海大のストレート負け。第9戦まで、全勝だが失セット7の東海大に対し、中大は1敗、失セット4。中大が失セット数で、首位に返り咲いた。
▲笑顔の井上主将
「久々に白熱した試合になった」と井上主将。第1セット、シーソーゲームでスタートすると、中盤からは筑波大の背中を追いかける展開に。先に20点目をとられると、タイムを要求。そこから石川、武智のスパイクが決まり、24-24で並ぶ。そのまま井上主将のブロックが決まると、25点目を獲得。サーブ権が石川に回ってくると、筑波大側がタイムを取る。タイム明けの石川のサーブは、ノータッチエース。「1セット目の最後のサーブはすごくよかった」と本人も満足のサーブで、第1セットを締めくくった。
▲渾身のガッツポーズが何度も飛び出す
第2セットは相手のサーブに苦しめられる。高さあるスパイク、走るサーブにコートは乱され、反撃の余地なく第2セットを落とした。
セット間、「悪いわけじゃない。気にしなくていい。切り替えていこう」と松永監督は声を掛けた。第3セット、石川にサーブ権が回ってくると、いきなりノータッチエースを決める。続いて打ったサーブ3本のうち2本も、攻撃に繋げさせない。石川のサーブで一気に流れは中大のものに。 石川の活躍に応えるように、渡邊もクイック、ブロックを立て続けに決め、チームの盛り上がりは最高潮。大差をつけて、このセットも獲得した。
▲渡邊のクイック
第4セットも、石川のサーブが起爆剤となった。サーブを打ちながらも、後衛からのバックアタックは威力抜群。石川を中心に得点を量産したいところだったが、13-7のタイム後に足をつり、富田将馬(文1)と交代。「体力面は課題。交代して、富田には『ありがとう』といいました」(石川)とコメントした。
▲石川と富田が交代する
そんな中調子をぐっとあげたのが大竹。「石川がつってから、本当に『自分しかいない』っていうのが出てきた」(大竹)。早速スパイクを決め、サーブ権が回ってくるとサービスエースを獲得。後ろでプレーする伊賀も、勝因に「大竹の調子が上がった」ことを挙げた。25-19でセットを獲得。3-1で試合を終えた。
▲大竹のスパイク
後に行われた東海大対日体大戦。東海大が敗北したことで1敗で並び、失セット数の少ない中大が再び首位に。残すは早大との最終戦のみ。優勝するにはどうしても勝つしかない。「自分たちのやることやって、あとは信じるだけです」(石川)。
◆試合結果
○中大3-1筑波大●
(26-24、21-25、25-17、25-19)
◆途中結果
①中大 9勝1敗 失セット5
②東海大 9勝1敗 失セット9
③早大 8勝2敗
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部