「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球秋季リーグ戦 対日大1回戦
2016年09月15日
9月14日 神宮球場
先制するも拙攻響き 優勝遠のく3連敗
▲本塁打を打たれ苦い表情の在原
123 456 789 RHE
日 大=010 010 003=5100
中 大=100 100 000=290
[日]木村光、大和田-八田、佐藤健人
[中]鍬原、在原―保坂
本塁打:【日】八田(9回2点)【中】保坂(4回ソロ)
◆スタメン
1[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
2[二]土谷 恵介(法3=前橋育英)
3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)
4[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
6[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)
7[一]河合 泰聖(法2=龍谷大平安)
8[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
9[中]大城 幸泰(商2=糸満)
P 鍬原 拓也(法3=北陸)
戦国東都の勢力図が徐々に見えてくる2カード目を迎えた。開幕カードを落とした中大は優勝戦線に生き残るためこれ以上の負けは許されない。しかし、一進一退の攻防の中で相手投手を攻め切れないまま9回に痛恨の3失点。3連敗となり、優勝へ黄色信号がともった。
▲粘投する鍬原
連敗ストップへ、先発のマウンドを託されたのは鍬原拓也(法3=北陸)。「徐々に調子が戻ってきた」という右腕は、2三振を奪うなど初回を3人で片付ける抜群の立ち上がりを見せる。だが「流れを持ってこれなかった」と悔やむのは先制した直後の2回。プロも注目する好打者、京田の内野安打と盗塁でピンチを迎えると7番新井に甘く入ったボールを捉えられ同点とされる。5回の1点も同様、得点した後に失点する悪循環に陥り主導権を握れなかった。しかし、球速も149㌔を計測し、8回と3分の1を投げ9個の三振を奪うなど調子が上向いているのは間違いない。
鍬原の後を受けたのは在原一稀(商4=習志野)。1点を勝ち越され1死二塁という場面での登板だった。「準備はできていた」と話す在原だが、この日無安打だった八田に内角に入ったスライダーを完璧にとらえられ2点本塁打を打たれる。最終回の3点で勝負あり、東洋大戦に続き終盤での失点に泣く形となった。
▲本塁打を放った保坂
打線は初回、松田進(法4=国学院久我山)の安打を皮切りに東洋大との2戦、7打数4安打と好調の小河諒(法4=桐蔭学園)の適時打で幸先よく先制する。2、3回とチャンスを作りながらも得点できないまま1-1で迎えた4回、「芯を外されたが入ってくれてよかった」と保坂淳介(商3=佐野日大)の本塁打で勝ち越しに成功する。だが痛かったのは7回の攻撃、先頭の飯嶌幹太(商3=宇治山田商)が出塁すると大城幸泰(商2=糸満)は犠打の構え。しかし簡単に追い込まれしまうとサインはバスターエンドランに切り替わる。これを相手バッテリーに読まれ、飯嶌は盗塁死、大城も三振しチャンスを潰した。9安打を放つも得点は2、ちぐはぐな攻撃で波に乗ることができなかった。
▲猛打賞の飯嶌
これで3連敗、いまだ勝ち星はない。だが今日の鍬原のピッチングや飯嶌が3安打、吉田叡生(商2=佐野日大)も2安打するなど好材料は少なくない。「何が何でもという気持ちをみせる」という保坂。春の屈辱を再び味あわないために、中大ナインがここから意地を見せる。
◆コメント
松田主将
どうやって勝てばいいのか分からない。最悪。春もこんな感じだった。勝ちたい。それだけです。先制点を取っても先頭を出してはいけない
鍬原
得点した後、点を取られたら流れを持ってこれない。(最速は149㌔)調子は上がってきている、それと一緒に球速も上がってきている
在原
負けたのは自分のせい。調子は悪くなかったが勝負所で甘く入ってしまった。相手が一枚上だった
飯嶌
チャンスで1本がなく、連打もないチグハグな攻撃になってしまった。3安打は自分の役割を全うした結果。明日は入替戦の時と同じ気持ちで勝ちたい
保坂
自分たちの勝負弱さが出た試合。バッテリーとして追い込んでからが甘かった。(ホームランは)芯を外されたが入ってくれて良かった。明日何が何でも勝つ
◆試合結果
▼第2週1回戦
●中大2-5日大○
※1敗
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部