「中大スポーツ」新聞部

女子卓球部・関東学生卓球秋季リーグ戦前半戦

2016年09月12日

9月1~3日 港区スポーツセンター

9・1 1戦目対日体大 4時間半に及ぶ熱戦を制しリベンジを果たす

▲勝利を挙げた秋田(左)・美濃口組

 初戦は日体大と対戦。2番手の山本怜(文3)は温と熱い戦いを繰り広げた。第2、3ゲームを取られると、第4ゲームで意地をみせ11-1で勝利する。だが、第5ゲームは10-12でエース対決を制することが出来なかった。3番手には秋田佳菜子(文2)・美濃口千夏(文2)組が出場した。第1ゲームはデュースに持ち込むも及ばず。第2セットで立て直し6点連続ポイントを決めると、第3、4ゲームも粘り強さをみせ見事勝利した。  試合時間が長引き第4、5シングルスは同時に行われた。第5シングルスには永田彩夏主将(法4)が出場。3ゲームをストレートで勝ち取り、笑顔で先に試合を終える。第4シングルスの森田彩音(法1)は相原と対戦。第2,3ゲームを取るも、第4ゲームを取り返される。だが、迎えた第5セットは永田が勝ったこともあり、プレッシャーなく力を出し切り勝利を収めた。永田主将は「出てない時もチームの雰囲気が良くなるように元気づけている」。結果には残らなかったが、確実に主将のプレーはチームを勝利に導いた。

◆試合結果 1戦目 ○中大4-2日体大● ○瀬山3ー1前瀧● ●山本2ー3温○ ○秋田・美濃口組3ー1高橋・谷岡組● ●美濃口1ー3谷岡● ○山本・明神組3ー1相原・竹前組● ○森田3ー2相原●

9・2 2戦目対東京富士大 格上相手に力及ばず、一敗を喫す

▲山本    前日に日体大を下した中大は、春のリーグ戦で3位だった東京富士大と対戦。先陣を切った山本は、狙い通り早々に勝ち星を挙げる。2番手の秋田も波に乗るかのように、格上相手にフルセットまでもつれ込む。しかし力及ばず、7-11で涙をのんだ。続くダブルスに登場した三浦由美子(文4) ・口田実奈(経4)組では、東京富士大が誇るエースのペア相手に歯が立たなかった。1ゲーム目を3-11で落とし、2ゲーム目を11-5で取返したものの、最後は競り負けた。  4ゲーム目を、フルセットにもつれ込みながらもなんとか森田が奪い返し、ゲームカウントを2-2に戻す。ここでリードを奪いたい中大は山本・明神佑実(文3)組を送り出す。2セット連取されるも、春の関東学生選手権大会優勝ペア相手に一矢報いようと3セット目を奪取したが、力及ばず4セット目を落とした。ダブルス二つを落とした中大は、最後まで流れを引き寄せきれずに2-4で敗れた。

2戦目 ⚫︎中大2-4東京富士大○ ○山本3ー1滑川⚫︎ ⚫︎秋田2ー3池上○ ⚫︎三浦・口田組1ー3前瀧・林組○ ○森田3ー2後藤⚫︎ ⚫︎山本・明神組1ー3後藤・池上組○ ⚫︎伊藤0ー3前瀧○

9・2 3戦目対早大 インカレ王者に劇的逆転勝ち

▲勝利を噛みしめる森田

 東京富士大に負けてからすぐ迎えた3戦目。敗れたことが影響したのか、序盤の流れは最悪だった。関東学生王者阿部と対戦した秋田が1-3で負けると、流れがさらに悪くなり、3試合終えて0-3とあとがなくなってしまう。 しかしチーム全員、勝負を諦めていなかった。「(4番手の)山本が勝ったらまだ分からないぞ」と今季から指導に当たっている矢島コーチが選手たちを鼓舞する。試合はその言葉通りに流れが一変する。4番手山本、5番手山本・明神組が勝利を挙げ、6番手森田、7番手美濃口につないだ。    この時点で試合時間は3時間を超え、コートを2台同時に使って行われた。つまりどちらかが敗れれば中大の敗北が決まってしまう。緊迫した状況となった。森田の相手は難敵德永だ。中大入学前の4年前に戦って、敗れていた相手に臆することなく、「思い切ってやろう」と果敢に攻めていった。結果は3-1。「緊張せずに自分のプレーをする」ことが勝利につながった。  森田が勝利を決めた直後、隣のコートで試合を行っていた美濃口も勝利を決め、笑顔を見せた。インカレ王者に対して0-3からの逆転勝利。今季、団体戦で苦しんでいた中大にとって価値ある一勝となった。

3戦目 ○中大4-3早大⚫︎ ⚫︎秋田1ー3阿部○ ⚫︎瀬山1ー3鎌田○ ⚫︎森田・瀬山組1ー3阿部・徳永組○ ○山本3ー0田中⚫︎ ○山本・明神組3ー0金子・鎌田組⚫︎ ○森田3ー1徳永⚫︎ ○美濃口3ー1金子⚫︎

9・3 4戦目対専大 「想定外」の3勝目

▲ガッツポーズをする瀬山

 前日、早大に勝利を挙げた中大。その勢いは翌日も衰えることはなかった。1番手山本が同じ高校の後輩の安藤に快勝すると、秋田が何度もデュースになりながら粘って勝利。3番手のダブルスで敗れて、2-1となり、4番手瀬山に回る。相手は昨年の全日学を制した鈴木だ。ゲームカウント1-1で迎えた第3ゲームの終盤、先にゲームポイントを奪われる。ここで瀬山咲希(文1)は粘りを見せた。「勝ったことない相手だったので、思い切ってできた」と8-10から4連続ポイントで逆転で取る。4ゲーム目、迎えたマッチポイント。チャンスボールをしっかりスマッシュで決めると控えめに喜びを見せた。  その流れのまま、山本・明神組が勝利を挙げ、春に続き、リーグ王者に金星を挙げた。専大戦後、大場監督は「1、2勝できればとおもっていたので、想定外」と驚きながらも笑みを浮かべた。強敵ぞろいの前半4戦を3勝1敗で終えた中大。「残りの試合も向かっていく気持ちを忘れずにやっていきたい」(永田主将)。団体で苦しみ続けた中大がチーム16人で悲願のリーグ優勝を信じて戦っていく。

◆試合結果 4戦目 ○中大4ー1専大⚫︎ ○山本3ー1安藤⚫︎ ○秋田3ー1中島⚫︎ ⚫︎秋田・美濃口組0ー3安藤・鈴木組○ ○瀬山3ー1鈴木⚫︎ ○山本・明神組3ー0宇田・武久組

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部