「中大スポーツ」新聞部
女子陸上競技部・第85回日本学生陸上競技対校選手権大会3日目
2016年09月07日
9月4日
恵、最終種目で逆転!大会新記録
▲七種競技の表彰式後に笑顔をみせる恵
この日は朝から雨が降っていた。しかし競技開始と同時に、熊谷らしく太陽が燦々(さんさん)と照りつける天候で最終日を迎えた。 七種競技では、ヘンプヒル恵(文2)が、最終種目の800mで巻き返し、優勝。総合得点5547点は、6月に記録した恵の自己ベストより約300点も低いものの、大会記録を更新した。日本チャンピョンの意地を、インカレで見せつけた。また、4年生にとっては、大学最後の試合。決勝へ駒をすすめた4×400mリレーでは、宮崎紗希(文4)と阿部彩夏(文4)と二人の4年が走った。最下位で4走へバトンを回すこととなってしまったが、岩田優奈(法1)が2人抜きの快走。レース後は悔し涙ではなく、笑顔が見えた。
▲最終種目800mを走る恵
7種競技は、恵が得意とする走幅跳から始まる。全体1位の記録で、総合得点もトップに躍り出た。しかし続くやり投で、再び2位となる。1位と24点差で迎えた最終種目800m。今年の恵は、800mでは記録が出ず、後半で先頭集団に置いていかれるレース展開が多かった。しかしこの日は違う。恵を21点差の3位で追いかける山崎(九州共立大)がトップにでると、最後の100m手前まで二人で前へと飛び出した。最後の直線で後ろに追いつかれるが、粘って3位。恵の大会新記録で優勝が決まったアナウンスが入ると、恵は両手を天に高く掲げ喜びを爆発させた。
「疲れました。最後頑張って勝てて良かったです」(恵)。本調子で迎えたインカレではなかったが、日本選手権連覇の底力を見せつけた。だが、恵のゴールはインカレの頂点ではない。「来年は6200点をだして、世界陸上に挑戦する」(恵)。敵は世界で待っている。
◆大会結果
走幅跳
21位恵5m54
やり投決勝
11位高橋 48m02
3000mSC決勝
⑥西村真実(商4)10分19秒26
⑨丹羽七海(商3)10分35秒48
100mH準決勝
1組
⑦大久保有梨(商2)14秒28
2組
⑤恵 13秒92
4×400mR決勝
⑥中大(宮崎沙希・文4→阿部彩夏・文4→山田夏葵・文1→岩田優奈・法1)
七種競技
走幅跳
1組
①豊田 5m46(688点)
2組
①恵5m75(774点)
⑨藤沼 5m29(640点)
やり投
⑥恵41m36(693点)
⑨豊田39m90(655点)
18位藤沼32m09(519点)
800m
1組
③藤沼2分21秒85(799点)
2組
③恵2分18秒88(839点)
⑤豊田2分24秒38(765点)
総合得点
①恵5547点(大会新記録)
⑦豊田4996点
10位藤沼4098点
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部