「中大スポーツ」新聞部
陸上競技部・第100回日本陸上競技選手権大会2日目
2016年06月27日
6月25日 パロマ瑞穂スタジアム
400M障害4位田辺は東京五輪へ気持ち新た 「この悔しさ一生忘れずに」
男子400m障害決勝、田辺将大良(法4)は49秒95で4位に終わりリオデジャネイロ五輪代表の座を逃した。標準記録までは後0秒55及ばなかった。
▲ゴール後、悔しさをおらわにする田辺
自らの不甲斐なさからか、控え室では涙が止まらなかった。「昨年も4番で悔しくて、次の日から今日のために準備してきて、絶対リオ行くって思ってた」。猛雨でびしょ濡れになった身体に、さらに冷たい涙が伝う。
▲最後の10個目のハードルを越す田辺
悪天候の中、予選・準決勝で50秒前半の好記録を出した勢いそのまま、決勝でも良いスタートを見せる。今季世界ランク2位のタイムを持つ野澤(ミズノ)らに170メートル付近で捕らえられるも、焦らずマイペースを貫く。7番手付近で迎えた勝負の残り100メートル。必死に前を追うも、3位の選手に後一歩届かなかった。
近年稀に見るハイレベルな戦いとなった400m障害の中で存在感は見せた。「自分のレースパターンが頭にあったので、とにかく自分の走りをすれば勝てると信じて最後まで走り抜いた」とやりきった様子。夢の舞台への出場は叶わなかったが、「最後の4年生でここまで調子を上げてこれたのは良かった」と大きく記録を伸ばした学生生活を振り返った。
▲試合前、声援に答える田辺
早くも気持ちは次の夢舞台に向かいつつある。「東京五輪は後『4年もある』じゃなくて『4年しかない』と自分では思ってる。世界で戦える選手になりたい」。どんな状況においても決して弱音を吐かない田辺。その頭の中には、地元・東京で輝きを放つ自らの姿がすでに思い描いてある。(手塚健太)
◆試合結果
200m予選
2組(-0.1) ⑤谷口耕太郎(商4)20秒84 →準決勝に進出
110mH予選
3組(+0.3) ⑤古元翼(商3)14秒12
400mH決勝
④田辺 49秒95
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部