「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球春季入替戦 対青学大 1回戦
2016年06月15日
6月14日 神宮球場
初回の先制を生かせず 残留へ手痛い1敗
▲初戦に敗れ、無念の表情を浮かべる中大ナイン
123 456 789 RHE
●中 大=300 000 001=471
○青学大=001 010 32☓=7100
[中]伊藤、村川、鍬原、松村―保坂
[青]岡野、葛川-山田誠
本塁打:[青]吉澤岳(8回2点)
◆スタメン
1[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
2[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
3[左]吉田 叡生(経2=佐野日大)
4[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
6[中]大城 幸泰(商2=興南)
7[二]新城 拓(文4=興南)
8[右]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
9[捕]保坂 淳介(商3=佐野日大)
P 伊藤 優輔(文2=小山台)
春季リーグ戦を2勝8敗の最下位で終え、11´秋以来の入替戦に臨んだ中大硬式野球部。序盤に幸先よく3点を先制したものの、投手陣が踏ん張り切れず逆転負けを喫し、1部残留に向け後がなくなった。
専大との春季リーグ最終戦から約1カ月、大事な初戦の先発マウンドに上がったのは伊藤だった。リーグ戦では21回三分の二を投げ、四死球23個と制球が安定しなかったが、今日はピンチを作りながらも6回途中までを投げ2失点(自責は1)、四死球は3個と粘り強いピッチングで試合を作った。自身のピッチングに関して伊藤は、「リーグ戦では自滅することが多かったが、1カ月かけて修正してきたことが今日のピッチングにつながった」と振り返った。しかし、後続の投手陣が踏ん張り切れず7、8回でまさかの5失点。序盤のリードを守り切ることができなかった。
▲力投する伊藤
野手陣は、初回1番の松田のヒットを皮切りに、打線がつながりを見せる。「俺が点を取るという気持ちで打席に入った」と言うのは、先制の適時打を放った4番の小河。青学大先発の岡野祐の立ち上がりを攻め3点を先制する。立ち直った岡野祐を初回以降は攻めあぐね、1点差に迫られて迎えた6回、飯嶌の犠飛で1点を追加する。6回の打席について飯嶌は、「三塁にランナーがいたので、何としても返そうという気持ちだった」と振り返る。だが、7回からマウンドに上がった青学大二番手の葛川の前に一人のランナーも出すことができず、3点差をはね返すことができなかった。
▲先制の適時打を放った小河
残留に向け、これ以上落とすことができなくなった。主将の松田は「今日は打ち切れなかった。くよくよしてもしょうがないので、明日勝って明後日に持って行きたい」と前を向く。1勝1敗のタイに持ち込み、東都の名門としての意地を見せたいところだ。
◆コメント
松田主将 守れない。アウトカウントを増やせるようにしたい。アウトになりそうなのをやられ、打ち切れなかったのが敗因。くよくよしてもしょうがないので、(明日勝って)明後日に持って行きたい。
伊藤 リーグ戦では自滅するケースがあったが、今日に合わせて修正し調整してきた。それが今日のピッチングにつながった。残り2試合あるので、投げる場面が来たらチームに貢献したい。
小河 崖っぷちになった。明日、明後日勝ち切れるようにしたい。入替戦は気持ちの勝負。(初回は)チャンスで回ってきてくれと思っていた。打席には「俺で点を取る」という気持ちで入った。2連勝しないといけなくなって、もう捨て身で戦うしかない。
飯嶌 前半点が取れたのは良かったが、後半踏ん張ることができなかった、それに尽きる。(6回の犠飛は)三塁にランナーがいたので、何としても返そうと思っていた。明日は死に物狂いで戦いたい。
保坂 先制点を取って序盤に主導権を握ったが、後半につれて流れが悪くなってしまった。(全治2カ月の左手首骨折から戦列復帰)久々の神宮で思い通りのプレーができなかった。
吉田 序盤先制できたのは良かったが、後半ランナーを出せずにズルズルいってしまった。
大城 今日の事は今日の事。しっかり切り替えて2連勝するだけ。打撃の調子自体は良いので初球から振っていけるように準備する。
◆試合結果
●中大4-7青学大○
※1勝
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部