「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球春季リーグ戦 対日大2回戦
2016年05月13日
5月12日 神宮球場
`11年秋以来の最下位決定 伊藤背信1回もたずKO
▲2死しか取れずマウンドを降りる伊藤
123 456 789 RHE
●中 大=000 001 010=260
○日 大=400 000 000=451
[日]原、木村光、大和田-佐藤健人
[中]伊藤、村川、松村遼-田畑
[本]〈中〉大城幸(6回ソロ)
◆スタメン
1[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
2[左]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
3[右]吉田 叡生(経2=佐野日大)
4[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
6[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
7[二]新城 拓(文4=興南)
8[捕]田畑 瑛仁(文2=浦和学院)
9[中]大城 幸泰(商2=糸満)
P 伊藤 優輔(文2=小山台)
開幕7連敗で迎えた日大との2回戦。初回にいきなり4点を失い、大城幸のソロ本塁打などで点差を縮めるも及ばず。2対4で敗れ9季ぶりの最下位が決定。1カ月後の入替戦で2部優勝チームと対戦し、1部残留を目指す。
託された連敗ストップに応えられなかった。1回裏、先発の伊藤は3つの四球で1死満塁のピンチを背負うと、6、7番の連続適時打で3失点。次打者に四球を与えたところで、秋田監督は堪らず伊藤を降板させた。わずか2/3回、36球の苦しい投球に右腕は「思うようなところに投げられなかった」と一言。今季21回2/3で与四死球は23とイニング数を上回っている。
▲右翼へ本塁打を放った大城幸
2回以降、走者すら出せなかった中大は6回。先頭の9番・大城幸が公式戦初の本塁打を放ち1点を返す。第1打席で「振り遅れている」と感じた速球を一閃。対東洋大2回戦以来となる先発出場だったが、「思い切りプレーすることが自分のできること」と気負いはなかった。この冬は「打撃で使う体幹を中心的に鍛えた」と大城幸。白紙だった今季の外野手争いに、やや遅れを取っていた中での一発だった。憧れは糸満高の先輩で、昨年度の主将・神里和毅(現日本生命)。高校時代、沖縄県高校野球部対抗競技大会の遠投部門で7位に入った強肩外野手は、第2打席でも適時打を放ち2点差に詰め寄る。
伊藤降板後も村川翔太(商4)、松村遼(商4)の4年生投手リレーで2回以降無失点に抑える。2点を追う最終回、先頭の3番・吉田が安打で出塁したが後続が続かず。2対4で敗れ、最下位が決定した。
▲松田主将を中心に円陣を組む。入替戦までにチームは体制を整えられるか
来週の専大戦を含め、入替戦に向けて立て直す期間は十分にある。打率.069と絶不調の新城は「(打撃不振は)チームに直接的に影響していると思う」と自らを責める。それでも「4年生として気持ちを見せたい。大きな声を出すとか、誰でも出来ることを徹底する」と副主将として気概を見せるつもりだ。背信投球となってしまった伊藤も「キャンプくらいの練習量に戻して走り込む」と決意。選手は1ヶ月後の大一番を見据えている。
◆入替戦は2011年秋以来
2部1位の拓大と対戦。当時の4年生は井上晴哉氏(平24卒・現千葉ロッテマリーンズ)、入江慶亮氏(平24卒・元東京ガス)ら。先勝を許したがその後の2試合を連勝し、1部残留を決めた。2戦ともに勝利投手は鍵谷陽平氏(平25卒・現北海道日本ハムファイターズ)。2回戦では井上氏がソロ本塁打を放ち勝利に貢献した
◆コメント
松田主将
ここまでずっと投手と打撃が噛み合わなかった。安打も出てるし、チャンスも作れたが、勝てなかった。投手に声かけをしたが、なかなかストライクが入らなかった。ゾーンで勝負しろと言ってもダメだった
伊藤
練習では修正できてたが、試合でコントロールできなければ意味がない。リズムも崩れていたので、今度はもっとリズム良く投げていきたい。もっと走り込んで、自分の調子を上げていきたい
新城
(最下位は)受け入れるしかない。この1カ月間、無駄な時間は過ごせない。あと一歩のところの弱さが、力のなさ。4年生として気持ちを見せたい
大城幸
(本塁打は)打ったのはストレート。第1打席で遅れていたので振り遅れないようにスイングした。(入替戦に向けて)出番があれば自分らしく堂々とプレーしたい
◆試合結果
●中大2-4日大○
※2敗
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部