「中大スポーツ」新聞部
バスケットボール部・第65回関東大学バスケットボール選手権大会5位決定戦 対専大
2016年05月09日
5月8日 国立代々木第二体育館
終盤に逆転され惜敗も、次に繋がる6位
トーナメント最終日、5位決定戦で専大に挑んだ中大。先月の京王電鉄杯を制し状態の良い相手に対して、ここ数試合と同様に序盤から中大が仕掛ける展開で前半リードする。しかし、後半に追い上げられ試合時間残り43秒で初めて相手にリードを許すと、それが決勝点となり敗れた。この結果、中大は第6位で大会を終えることとなった。
▲ディフェンスを引き付けてパスを捌く#6柿内。相手の2m級の高さをそろえるインサイドには手を焼いた
スターター
#6柿内輝心(法3)、#7森知史(法4)、#15八木橋直矢主将(総4)、#33三上侑希(法1)、#99浅見陸人(総3)
中大がまた、スタートダッシュに成功する。組織的なディフェンスで相手を苦しめると#99浅見を中心に次々とシュートを決め、先行する。#15八木橋主将から#7森への合わせも効果的に決まり、25-16で第1ピリオドを終える。
#33三上のスリーポイントで幕が開けた第2ピリオド、#2大崎翔太(総1)もスリーポイントで続く。前日の明大戦の試合終盤、主力の#28鶴巻啓太(法2)が負傷。この試合の欠場を余儀なくされた。それでも、#28鶴巻の穴を埋めるべく「1年生なので思い切り打った」と#2大崎はこのピリオド2本のスリーポイントを沈めチームに活気をもたらす。ルーキーコンビの活躍でさらに点差を広げ13点リードで前半を折り返した。
中大が苦手とする後半、次第に流れは専大に傾く。相手は徹底して外国人センターにボールを集め、中大のインサイドを攻撃。中大ディフェンスの意識がインサイドに向うと、今度は外からシュートを確実に決めた。点差は一桁まで縮まり、勝負は第4ピリオドへ。
最終ピリオドでも専大は、高さとフィジカルを生かしたオフェンスで確実に得点を重ね、開始2分足らずで中大は同点に追い付かれる。ここで、#6柿内の連続スリーポイントや#33三上のシュートで再度引き離しにかかる。しかし、相手のインサイドはやはり止めることができず、タイマーが1分半を切ったところで再び同点に追い付かれると、残り43秒でついに逆転を許す。それがそのまま決勝点となりタイムアップのブザーが鳴った。
▲この日3本目となるスリーポイントを決める#2大崎
この敗戦により中大の今大会、昨年の8位を上回る6位が確定した。順位以上に選手たちは内容に充実感をうかがわせた。準々決勝の東海大戦は1部王者相手に前半張り合い、順位決定戦でいずれも1部校である明大や専大相手に互角以上の戦いを繰り広げた。「自分たちのやってきたことをやれば(1部相手でも)戦える」と#13中村功平(総2)が振り返れば、#15八木橋主将も「チームとして自信になった」と語った。
課題が見つかったのも収穫だ。東海大、明大、専大との3試合はいずれも後半、特に第3ピリオドに流れを失った。後半の試合への入り方も含めて「これから進むべき方向、やるべきことが見えた」と荻野コーチは大会を総括。秋のリーグ戦までの修正を誓った。
▲#13中村は先輩としてもガードとしても新人戦では「積極的に声掛けをして引っ張る」と意気込む
また、下級生の活躍も光った。2年生の#28鶴巻、#13中村、#14久岡幸太郎(商2)はすでにチームの主力としてプレー。ルーキーの#33三上と#2大崎も積極的なプレーで存在感を発揮した。特に#33三上は期待に違わぬ実力を発揮し、チームに大きく貢献、1年生ながら今大会でスリーポイント王のタイトルを獲得した。来月には1、2年生で臨む新人戦が控え「今大会の経験を活かしたい」と#2大崎。上位進出に好材料がそろう。
チームとして大きな経験と収穫を得た今大会。しかし「あくまでも(見据えるのは)リーグ戦」(#15八木橋主将)。手に入れた自信を胸にさらなる成長を目指す。
◆試合結果
●中大76(22-16,19-15,16-23,16-26)80専大〇
◆大会結果
①筑波大②拓大③東海大⑥中大
◆個人賞
スリーポイント王=#33三上
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部