「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球春季リーグ戦 対亜大2回戦
2016年04月22日
4月21日 神宮球場
「勝ちゲーム」一転、サヨナラ負けで開幕4連敗
▲サヨナラ負けを喫し、立ち尽くす捕手の田畑
123 456 789 RHE
●中 大=020 010 100 =4111
○亜 大=000 002 021×=561
[亜]嘉陽、高橋遥、高野-宗接[中]村川、伊藤-田畑
本塁打:田畑(中)
◆スタメン
1[左]大工原壱成(商1=桐光学園)
2[二]新城 拓(文4=興南)
3[右]吉田 叡生(経2=佐野日大)
4[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
5[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
6[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
7[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
8[捕]田畑 瑛仁(文2=浦和学院)
9[中]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
P 村川 翔太(商4=浜田)
「勝ちゲーム」に待っていたのは、最悪の結末だった。1回戦を落とし、今季初勝利を目指し臨んだ2回戦。捕手・田畑の大学初本塁打、松田主将の適時打2本で試合を優位に進めたが、終盤に追い付かれサヨナラ負けを喫した。これで開幕から4連敗。目標のリーグ優勝は絶望的となった。
▲先発の村川は8回途中、自責点2の内容だった
2回に田畑の大学初アーチで2点を先制した。高々と舞い上がった打球は、風にも乗りスタンドイン。浦和学院高時代も「(本塁打は)片手で数えるくらいしか打っていない」という2年生捕手の一発だった。
▲本塁打を打った田畑(右)と喜びを分かち合う松田主将
不調だった松田主将のバットも火を噴いた。5回に2死一、三塁から、三遊間を破り今季初打点。さらに1点差に詰め寄られた7回には、適時三塁打を放ち差を2点に広げる。ここまでの3試合で13打数1安打だった背番号1の活躍に、ベンチもスタンドも総立ち。「チャンスで打てたしいい形だった」(松田主将)。試合の雰囲気を一変させる一打が、勝利を予感させた。
▲7回に追加点となる適時打を放ち雄叫びを上げる松田主将
しかし悲劇は試合終盤に訪れた。2点リードの8回に野選と失策が絡み同点。9回は四球で先頭走者を出し、1死二塁からサヨナラ適時打を浴び4-5で敗れた。8回途中からマウンドに上がり、負け投手となった伊藤優輔(文2)は「ずっと2番手でいくと言われていた。9回に先頭打者を出してしまったのが自分の甘さ」と悔しがる。
絶望的となったリーグ優勝、ちらつく『入替戦』の3文字。松田主将は言う。「こんなに勝てないものなんですね…。(次は)本当に勝ちたい。勝ちゲームだったので、気持ちの切り替えだけしっかりやります」。空き週となるこの1週間、挽回のきっかけを掴めるか。
◆コメント
松田主将
こんなに勝てないものなんですね。ヒットも出ているしチャンスでも打てている。いい形だが、取りたいときにアウトが取れない。(3安打の打撃は)ヘッドを落として上半身に力を入れないようにした。なんとかなってきた
村川
(チームとして四球が多い今季は)厳しいところに投げすぎているので、もう少し打たせて取りたい。この1週間、野球のことだけ考えて調整する
田畑
(大学初本塁打について)ストレートを力みなく打てた。最初、本塁打かわからなかった。本塁打は高校でも片手で数えるくらいしか打ってない。でも自分は守備が課題。練習からもっと緊張感を持ってやっていきたい。
伊藤
悔しい。ずっと2番手で行くぞと言われてた。9回の先頭打者を出したところは自分の甘さですね。打者陣も調子を上げているので、投手陣もなんとか調子を上げていきたい。
◆試合結果
▼第3週2回戦
●中大4-5×亜大○
※0勝2敗
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部