「中大スポーツ」新聞部
硬式野球部・東都大学野球春季リーグ戦 対東洋大1回戦
2016年04月21日
4月12日 神宮球場
悔し完封負け、伊藤145球熱投も一球に泣く
▲4回に被弾を浴びた伊藤(左)に秋田監督が歩み寄る
123 456 789 RHE
●中 大=000 000 000=041
○東洋大=000 200 000=240
[中]伊藤-田畑 [東]石倉-西川(元) 本塁打:なし
◆スタメン
1[二]新城 拓(文4=興南)
2[一]土谷 恵介(法3=前橋育英)
3[遊]松田 進(法4=国学院久我山)
4[指]堀内 寛人(商2=県岐阜商)
5[三]小河 諒(法4=桐蔭学園)
6[中]飯嶌 幹太(商3=宇治山田商)
7[右]大工原壱成(商1=桐光学園)
8[捕]田畑 瑛仁(文2=浦和学院)
9[左]山田 直(文4=静岡)
P 伊藤 優輔(文2=小山台)
第2週に今季の初戦を迎えた中大は、今季から1部に復帰した名門・東洋大と激突した。先発の伊藤が8回を投げ10奪三振を奪う好投を見せたが、4回に被弾。打線も相手先発投手に完封され、黒星スタートとなった。
▲開幕投手を任された伊藤は7四死球を出しながら8回を完投
決して失投だったわけではない。4回裏、1死一塁の場面。3ボール1ストライクからの5球目、伊藤が投じた内角速球を、東洋大の4番・笹川は左翼スタンドへたたき込んだ。「厳しいところに投げたつもりだったんですが…上手く腕をたたんで打たれました」。笹川は今秋ドラフト有力候補。東都屈指のスラッガーに、手痛い一発を浴びた。
それでも右腕は辛抱強く投げた。毎回のように走者を得点圏に背負いながら粘りの投球。7、8回ともに先頭打者に二塁打を許したが、要所は締めた。8回を投げ145球10奪三振の力投だった。
開幕投手を言い渡されたのは一昨日の夜。左腕エースの村川翔太(商4)も有力候補だったが、昨秋1年生ながら2勝を挙げた若き右腕エースが抜擢された。「なんとなく、あるかもしれないと少なからず感じていた」。満を持しての登板だった。
反省も忘れない。与えた四球は7個と制球に課題を残した。「球数を少なくしてリズムを良くするのが先発の仕事。次は序盤から大胆に攻めていきたい」。明日の試合に勝利すれば3回戦での登板が濃厚。リベンジに期待が掛かる。
▲6回の好機で凡退した松田主将はがっくりと肩を落とす
一方で打線は沈黙。散発の4安打で三塁も踏ませてもらえなかった。秋田監督も「バントもできないしランナーが出てもゲッツーじゃ仕方ないよね」と嘆いた。「低めの変化球に対応できなかった」と語るのは松田主将。投手陣の奮闘に応えられなかった。
「(明日は)勝しかないので、思い切ってやる」(松田主将)。23季ぶりのリーグ優勝へ、明日から連勝街道を突っ走りたい。
◆コメント
秋田監督
みんなボール球を振っていた。まあ(ヒット)4本じゃ仕方ない。バントも出来ないし、ランナーが出てもゲッツーになるしね。伊藤は良く投げたと思いますよ。あの子なりに粘って2点で抑えた。また自信になったんじゃないですか
松田主将
(完封負けは)悔しいっす。ボール球に手を出すのが多かった。変化球を低めに集められたので、そこに対応出来なかったのが敗因。(明日は)勝つしかないので、思い切ってやります
伊藤
序盤は慎重になりすぎてカウントを悪くするピッチングが続いたが、6回以降は集まってきた。次は大胆に、若いカウントから攻めていけたらいい。捕手の田畑はしっかりリードしてくれた。同学年なので投げやすい
田畑
(初スタメン初出場)最初は緊張していたが、雰囲気に流されずできた。(伊藤は)球自体は良かったが、自分が変化球を多めに要求してしまったので球数が多くなってしまった。真っ直ぐ主体でいけば球数も少なくできたかなと。(ホームラン打たれた場面は)1-3と相手のバッティングカウント。変化球だとフォアボールになってしまったので、あそこは割り切って四球でも良かったかなとも思う。後悔はないという言い方はおかしいですけど、勝負して打たれたので
◆試合結果
▼第2週1回戦
●中大0-2東洋大○
※0勝1敗
記事・写真:「中大スポーツ」新聞部