「中大スポーツ」新聞部

硬式野球部 東都大学野球春季リーグ戦対拓大2回戦

2014年05月02日

投手陣が踏ん張れず、勝ち点落とす

大学初本塁打を放った東

 雨天中止のため、一日空けて行われた拓大2回戦。投手陣が13安打8四死球9失点と崩れ、大敗を喫した。このカードの勝ち点も落とし、優勝争いからも遠ざかってしまった。

 先攻の中大は1回、好調の羽山弘起(商4)が二塁打で出塁し1死三塁の好機を作る。内野ゴロでも得点の可能性はあったが、3番の福田将儀(商4)は「打ち損じてしまった」と投ゴロ。結局この回に先制することはできなかった。
 中大の先発は村川翔太(商2)。2回には四球や自身の失策で2死満塁のピンチを招くが、右飛に打ち取り無失点に抑えた。
 すると3回表、まずは1番羽山が右前打で出塁する。この試合2番には「人生初」という佐藤匠(文3)。2球続けて犠打を失敗したが、ヒッティングに切り替えて中前打でつなぐ。3番福田の三塁線への犠打が安打となり、無死満塁と絶好の場面を作った。ここで4番の神里和毅(法3)は二ゴロで先制点をもたらし、4番に入ってから初めての打点を挙げた。まだ1死二、三塁と好機は続いたが、後続が内野フライに倒れ1点に留まった。得点した直後の3回裏は無失点に抑えたかったが、安打と犠打で1死二塁とされると、左中間に二塁打を浴びてわずか6球で追いつかれてしまう。

2安打と好調を維持する羽山

 同点とされた4回表、2死から東の「大学初。練習試合やオープン戦含め初めて」という本塁打で1点を勝ち越すことに成功する。4回裏からは2番手の在原一稀(商2)が登板したが、1死一、三塁のピンチを招いたところで降板。3番手の島袋洋奨主将(商4)が救援のマウンドに上がったが、適時打、暴投、内野ゴロで3点を失い逆転されてしまった。5回も続投した島袋主将だったが、四球と2本の安打で追加点を奪われ、1回2/3、4安打3四球2三振4失点(自責点3)という内容だった。
 点差を縮めたい打線だったが、拓大先発の佃の前に打線がつながらない。拓大と同じ13安打を放ちながら、その後は7回に小河諒(法2)の適時打で挙げた1点に抑えられ完投勝利を許してしまった。
 投手陣も6回に登板した川口貴信(法4)、7、8回を投げた山手幹(商3)が共に四死球絡みで2点ずつを失い、大差をつけられて敗戦した。

 次週は未だ勝ち点のない青学大とのカードを迎える。守備からリズムを作るスタイルを取り戻し、勝ち点を手にしたい。

3安打の福田

◆コメント

秋田監督
弱い。打線も満塁でもう一本でていれば。投手は球が甘いから簡単に打たれる。やっぱりきっちり点を取らないと勝てない。

島袋主将
完全に気持ち負け。打たれるべくして打たれたという感じ。コントロールは簡単に変わるものではないが、意識していく。手応えはなくはない。

福田
自分がいくら打ってもチームが勝てなければ意味がない。今日は初回に打てなかったのが全て。

村川
四球でリズムを悪くしてしまった。チームの攻撃に響いて申し訳ない気持ち。

羽山
得点圏のときにどんな形でもいいので点を取らなければいけない。もっと1点に貪欲に。


本塁打は狙っていなかった。大学初。芯ではなくバットの根元の部分に当たって詰まった。初球から振っていこうとしていたら、浮いた変化球が来たので振り抜いた。カウントを取りに来る佃の変化球を狙っていたのでよかった。
(投手陣は)受けていて調子がよくなかったとは思った。四球の数がそれを物語っている。相手は四球を出していない。だからリズムができていた。うちは四球が多くリズムを作れなかった。

佐藤匠
(佃は)制球があまり定まっていなかった。初回からとらえてはいたが最後の一本がでなかった。
人生で初の2番だった。犠打も次は決めれるようにしないといけない。その後、安打でつなげたからよかったがリズムに乗れる攻撃が求められる。
 
◆試合結果
中大=001100100=3
拓大=00131220×=9
次の試合は東都大学野球春季リーグ戦対青学大1回戦(5/6 13:00~ 神宮球場)です!
写真・記事:「中大スポーツ」新聞部