卓球部

卓球部・春季関東学生卓球リーグ戦対明大

2017年05月20日

5月19日 所沢市民体育館

 

スーパー1年生、伊丹躍動! 全員の力で2連覇中の明大を撃破!

 

 前半戦を1勝2敗で終えた中大。後半戦の最初の相手は、絶対王者・明大。昨年の黄金世代が抜けたとはいえ、強敵に違いはない。そんな明大戦の1番手を任されたのは伊丹雄飛(法1)。相手はエースで主将の森薗。この試合を伊丹が競り勝ち、中大に流れを呼びこむ。そのあとは、強力4年生が意地をみせ、ここ数年、一人勝つのがやっとだった明大に大金星を挙げた。

 

▲勝利の立役者、伊丹

 

 「思い切ってやるだけだったので」(白神監督)と、1番手に送り出したのはこの試合がリーグ戦初出場となった伊丹。1番手の緊張をものともしない堂々たるプレーを展開する。試合は1セット目から、この後にわたる激闘を予感させる激しい試合となった。序盤はやはり、世界でも活躍する森薗が力をみせる。だが、負けじと伊丹も差をじりじりと詰め寄り2-6から、10-9とセットポイントを握る。ここからは意地のぶつかり合い、互いにセットポイントを握るもなかなか決めきれず、17-17までもつれ込む。最後は、伊丹にミスがあり17-19でこのセットを落とす。この流れで持っていかれるかと思われた2セット目。逆に伊丹が森薗を圧倒する。その後2-2とし、迎えた最終ゲーム。7-8から3連続ポイントでマッチポイントを握ると、「サーブで何を出せばいいか困っていた」と自らタイムアウトを取り落ち着かせる。タイムアウト後、そのまま押し切り見事3-2で勝利した。勝因として伊丹は「サーブで相手を崩せたこと。逆にサーブで崩されずにラリーに持ち込めたこと」と振り返った。相手、森薗の強力なチキータを封じ込め、大きな勝利を挙げた。  2人目の定松祐輔主将(文4)はこの勢いのまま、圧倒する。「相手は1年生で思い切ってくると思ったので、気持ちで負けないように」とストレート勝ちで圧倒した。

 

▲圧倒した定松主将

 

 3番手の一ノ瀬が敗れ、迎えたダブルス。鍵を握っていたダブルスが復活の兆しを見せる。「今日の試合の中で一番完璧だった」と白神監督。1セット目から定松主将・宮本幸典(文4)組が主導権を握る。開始早々、10ポイント連続で奪うなどリズムよく試合を進める。その後も、森薗・渡辺組のミスもあり、3-0でストレートで勝利。前半戦を終え、「サーブレシーブなど細かいところを修正してきた」(定松主将)と、上手くいかなかったダブルスで大きな1勝をとる。  続く、5番手の宮本。相手の酒井には1度も勝ったことがない。その酒井に1セット目を取られるも、2、3ゲームはバックハンドを効果的に使い連取する。タイに戻され最終ゲーム。6-1と大きくリードする。しかし、「心の中で油断があったつもりはないが、あの独特なプレーで流れをガラッと変えられた」(宮本)と一気に形勢が逆転してしまう。10-8とマッチポイントを握るも最後は11-13で敗れた。

 

▲勝利し、ハイタッチを交わす定松主将・宮本組

 

 6番手の坂野。試合後、「99%負け試合だった」と振り返るように苦しい試合だった。2-1でリードするも第4ゲームは一方的に押し切られ、最終ゲームは4-8。「早大戦も同じ形だったので、最後は思い切って、出せる力をだそうとした」。前回、負けた早大戦と重なった試合だったが、その試合を生かしこの劣勢から反撃する。相手も勝ちが近くなり、ミスも目立ち詰め寄る。最後は6-9から5連続ポイントでこの激闘に終止符をうった。

 

▲逆転で中大に勝利をもたらした坂野

 

 この試合1年生の伊丹に始まり、その後は4年生3人で勝利を勝ち取った。「1年生から4年生全員力がある」(坂野)と、今年の戦力は強力だ。王者・明大に勝利し、2勝2敗のタイに成績を戻した。上位校との対戦は今日で終わり、明日からは下位校との戦いが始まる。この1勝を勢いにこのまま後半戦を勝ち進みたい。

 

◆試合結果

○中大4-2明大●

▼詳細結果

○伊丹3-2森薗●

○定松3-0遠藤●

●一ノ瀬0-3龍崎○

○定松・宮本組3-0森薗・渡辺組○

●宮本2-3酒井○

○坂野3-2渡辺●

 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部