卓球部

卓球部・全日本大学総合卓球選手権大会(個人の部)

2015年11月09日

10月22~25日

ハンナリーズアリーナ(=京都市体育館)

 

過去最高レベルの全日学で宮本、定松がベスト8入り 大坂もランク死守

 

▲表彰された左から宮本、定松、大坂

 

 世界ランク上位の選手も名を連ねる全日本大学総合卓球選手権大会(通称・全日学)。その中でも中大は存在感をアピールした。ノーシードから勝ち上がった宮本幸典(文2)、昨年度ベスト16の定松祐輔(文2)がベスト8まで勝ち進んだ。同じく昨年度ベスト16の大坂亮輔(文3)も大逆転劇でランク(ベスト16以上・来年度の同大会出場権やシードが与えられる)を守った。3人がランク入りしたのは2010年以来の好成績である。この結果、3人は11月28、29日に行われる全日本学生選抜卓球選手権大会の出場も決まった。

 

 8月に行われた関東予選の結果、予選免除者も含めて専大に次いで多い10人が本戦へ出場した。その中でも、4回戦(ランク決定戦)に進んだのは5人。坂野申悟(法2)は筑波大のエースで世界ランク175位の坪井を破って勝ち上がった。

 

▲坪井との試合での坂野

 

 4回戦からは4セット先取となる。徳永大輝主将(商4)は東(専大)に、坂野は上村(早大)に1-4で敗れた。一番最初にランク入りを決めたのは定松。秋季リーグ戦でも勝っていた郡山(専大)に4-1で快勝した。

 

▲ランク入りを決めた瞬間、両手でガッツポーズを決めた定松

 

 大坂は「以前やった時は負けた」という滝澤(明大)との対戦。1-3と追い込まれるもそこから2セット奪い返して最終セットへ。最後は17ー15までもつれたが勝利をつかんだ。

 

▲滝澤との試合でドライブを打つ大坂

 

 宮本はカットマンの厚谷(専大)とのランク決定戦。ドライブが冴え3-1とリードしマッチポイントを迎える。しかしここから逆転され第6セットへ。「無理せずに攻めることができた」とこのセットを奪い勝利した。嬉しい「6年ぶりの全国大会入賞」となった。

 

▲ベンチに振り返ってガッツポーズを見せた宮本

 

 ベスト8決定戦は2010年以来超えられていない壁だった。だが今回は定松と宮本の2人がベスト8に残った。定松はノーシードから勝ち上がった水谷(駒大)に苦しみながらも4-3で勝利。宮本も渡辺(明大)に最後5-10から逆転して4-2で勝った。専大のエース田添と対戦した大坂は惜しくも2-4で敗れた。「後半思い切って攻撃ができた。最初からあれができてれば」と悔しさをにじませた。  大会最終日、準々決勝が行われた。定松は世界ランク29位の森薗(明大)と宮本は23位の大島(早大)と対戦した。定松は森薗のチキータに苦しみ思うような卓球ができない。「大学日本一との差を感じた。ほとんど手応えがなかった」と0-4で完敗を喫する。ベンチに入った白神コーチも「この大会をめどにトレーニングを考えてきた。ベスト8に2人残れたのはよかったが、思っていたよりもかなり森薗との差はあった。『中大の卓球変わったな』と周りから言われるくらい、根本的に変えないといけない」と肩を落とした。宮本は1、2セットの序盤にリードするも逆転されセットを落とす。「リードをしても余裕を持って卓球できなかった。」1セット奪い返すも1-4で敗れた。  来年に向け、選手個々のレベルはあがった。全日学選抜、全日本選手権での活躍が期待される。

 

▲右から八木橋、高杉

 

 ダブルスは苦戦が続いた。第2シードの大野泰士(文4)・大坂組はまさかの3回戦敗退。ベスト8に一組も入ることが出来なかった。しかし、八木橋優(文3)・高杉東志(法1)組は3回戦で日大のレギュラーダブルスの後藤・南谷組に勝利し、4回戦で強豪の大島・上村組(早大)と好ゲームを演じた。「先に攻めれたのがよかった」(八木橋)。大野・大坂組が今年で解散となるため、ダブルスはひとつの課題だ。

 

◆大会結果

シングルス(入賞者のみ)

⑦宮本⑧定松⑬大坂

 

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部