卓球部

卓球部 関東学生卓球選手権大会

2014年07月15日

7月11~13日
所沢市民体育館
藤木が意地を見せるも…ランク入りの壁厚く
 ダブルスと共に、11日からシングルスが行われた。多くの選手がランク入り(ベスト16以上)をひとつの目標にして試合に臨んだ。中大からは藤木祥二主将(商4)がベスト16まで残りランク入りした。しかし、ベスト16決定戦で徳永大輝(商3)・大坂亮輔(文2)・宮本幸典(文1)・坂野申悟(法1)ら4名の選手が敗退した。

ベスト16決定戦で得点を取り喜ぶ藤木主将(前)と鈴木監督(後)

 チームで唯一ランク入りした藤木主将。ダブルスで悔しい結果に終わっていただけに、「気持ちを切り替えて、思いっきりプレーすることを心掛けた」と試合に臨んだ。初戦からセットを取られ、厳しい試合が続いたがベスト16決定戦まで進んだ。決定戦の相手は昨年度学生選抜優勝の有延(明大)。「それまでの試合が接戦だったので、いい流れで試合に入れた」、強敵に3-1で勝利しランク入りを果たした。次の相手は「関東の学生で1番強いと思う」(藤木)と評した大島(早大)。打ち合いになるが一歩及ばず、0-4でストレート負けを喫し、ベスト16止まりとなった。

バックドライブを打つ徳永

 春季リーグ戦での活躍が光った徳永。シードだったこともありベスト16決定戦までは順調に進んだ。決定戦の相手は今年の全日本選手権でシングルス2位の町(明大)。「ボールの威力が他の選手と全然違った。ドライブを打たれると思うようにブロックさせてもらえなかった」。0-3で敗れトップレベルの選手との差を実感させられる結果に終わったが、「サーブの種類を増やしていきたい」と課題も見つけることができた。

ネット際のボールにくらいつく大坂

 2年生ながらチームの中心である大坂。「平野さん(ベスト16決定戦の相手)に勝とうとやってきた」とベスト16決定戦までは実力通りに勝ち進む。しかし相手は春季リーグ優勝チームの主将である平野(明大)。先手を取られる展開が続き、2セットを連取される。あとがなくなった3セット目、「長いラリーで打ち合いに持ち込む」という狙いが成功し始めた。しかし相手のほうが1枚上手だった。ジュースまでもつれた末に敗れたが「ラリーでは引けを取らなかったと思う。細かいところで差がついてしまった」と手応えを口にした。

バックハンドで攻撃を仕掛ける、5回戦での坂野

 1年生ながらリーグ戦でも多くの試合に出場した坂野。相手校のエースにも互角以上の試合を演じ、この大会でも活躍が期待された。順調に勝ち進み迎えた5回戦はシード選手である久住(専大)との対戦となった。「長いサーブを多用して、相手に打たせてからラリーに持ち込んだ」、作戦が功を奏し3-1で勝利を収める。勝てばランク入りとなるベスト16決定戦は飯野(大正大)。「ランク入りするならここしかないというチャンス。組み合わせには恵まれていた。」最初のセットから接戦となった。競った末に2セット連取されるが、意地を見せ1セット取り返す。しかし最後のセットを5-11で取られて敗れた。「シード選手に勝ったのは自信になったが、ランク入りできなかったのは本当に悔しい」と振り返った。

ベスト16決定戦でドライブを打つ宮本

 ノーシードからベスト16決定戦まで駒を進める快進撃を見せたのは1年の宮本。1番の見せ場は4回戦の厚谷(専大)戦だった。シードであり、強豪の専大でレギュラーの厚谷に3-2で勝った。「3月の東京選手権で当たっていて、その時は2-3で負けていたのでリベンジがしたかった」、回転量の多いカットにも冷静に対応してフルセットの激闘を制した。勢いそのままに5回戦を勝ち抜き迎えたベスト16決定戦、相手の山本(早大)は昨年のこの大会で3位に入った選手だ。最初のセットを取った宮本だったが立て続けに3セットとられてしまい敗戦となった。「団体戦で使ってもらえるように、シングルスでアピールがしたかった。死に物狂いでやっていたら、強豪選手にも勝つことができた」と試合後に話した。
 今回の結果を鈴木監督は「1、2年生の活躍が目立った。坂野や宮本はもちろん、シード選手に勝った八木橋優(文2)もこれからが楽しみ。関東でランク入りする選手は各大学のエースや全日本でもランクをもってるような選手なのでランク入りはひとつの厚い壁ではある。夏に鍛えなおして、秋季リーグや全日学(個人のインカレの通称)で結果を残したい」と振り返った。

 
◆大会結果
男子シングルス ベスト8決定戦
●藤木0-4大島(早大)◯
ベスト16決定戦
◯藤木3-1有延(明大)◯
●徳永0-3町(明大)◯
●大坂0-3平野(明大)◯
●坂野1-3飯野(大正大)◯
●宮本1-3山本(早大)◯



記事・写真:「中大スポーツ」新聞部