水泳部

水泳部(競泳)・第91回日本学生選手権水泳競技大会3日目

2015年09月09日

9月4日 古橋廣之進記念浜松市総合水泳場

中大連覇ならず、総合5位に沈む

ついに迎えたインカレ最終日、2日目を終えて4位と出遅れた中大は逆転優勝を懸けて16名の選手が出場した。しかし、800mフリーリレーでも決勝進出を逃しB決勝に留まるなど、決勝には3選手しか残ることができず、得点を伸ばすことができない。400m個人メドレーで岩嵜有加里(総4)が3位で表彰台に上り、中大に勢いをもたらすも、他の上位大学に及ばず男子総合5位で大会を終えた。

得点発表に耳を傾ける選手たち。中央は新山

▲得点発表に耳を傾ける選手ら。中央は新山

 午前中に行われた各種目の予選競技、400m個人メドレーで手塚祐樹(法3)が9位、金井佑馬(法4)が10位、100m自由形では大本鷹志(経3)が9位、200m平泳ぎでも新谷一総(総2)が9位と、多くの選手が予選上位8位が進める決勝への切符を紙一重の順位で逃してしまう。

 そんなチームの嫌な流れを振り払ったのは岩嵜だった。過去3回のインカレでは一度も決勝に進出したことがなかった岩嵜は2日目の200m個人メドレーに続きこの日も決勝進出。さらに見事な泳ぎで表彰台に上った。最後のインカレで躍動した岩嵜は「嬉しい。中大に勢いがつけられたかな」と笑顔を見せた。

400m個人メドレーで3位に輝いた岩嵜

▲400m個人メドレーで3位となり、表彰台で笑顔を見せる岩嵜(右から3人目)

   その後も、各選手が「最後まであきらめない」と口を揃え奮闘するも、上位チームの明大、中京大、日大、早大は決勝の舞台で着実に得点を重ね、中大の連覇という目標は叶わなかった。

 過去20年で15回優勝し「優勝以外は負け」(髙橋監督)という強豪中大にとってこの総合5位という結果は屈辱だろう。最後のインカレで自己ベストを更新するなど意地の泳ぎを見せた4年生に対し、1、2、3年生はそれに応えられなかった自らのふがいなさを悔やんだ。また、今大会の最終種目である800mフリーリレー決勝の際、髙橋監督は次期主将の大本と次期副将の塩浦旺臣(理工3)を呼び、本来出場しているべき中大のいない決勝を一緒に見つめ、悔しさを共有したという。大本は大会終了後「結果を全員で受け止めなければいけない」と語り、「速い選手が集まるチームにチームワークだけでは勝てない。何かを変えなければならない。天皇杯を取り返すために覚悟を持って臨む」と前を向いた。

 今回の敗戦は必ず力になるはず。何よりも下級生には来年に向けての強い意志がみなぎっていた。天皇杯奪還へ、中大水泳部”Marauder”の戦いはここから始まる。

種目別結果

◆予選◆

400m個人メドレー ⑨手塚4分23秒49 ⑩金井4分23秒87 23位 鵜池海大(総1)4分27秒61           

              ⑧岩嵜4分49秒85

             ※岩嵜は決勝へ、手塚、金井はB決勝にそれぞれ進出

100m自由形    ⑥小形純平(法2)50秒11(自己新) ⑨大本50秒35(自己新) 61位 坂井孝士郎(法1)52秒50

            ※小形は決勝へ、大本はB決勝へ、自己ベストを更新しての進出

100m背泳ぎ    ⑪龍宏樹(総1)56秒67 ⑱岩田哲也(総3)56秒85 52位 塩浦59秒02

200m平泳ぎ    ⑨新谷2分12秒33 ⑪宇都宮壱基(法2)2分12秒43 29位 新山政樹(総4)2分15秒12

            ※新谷、宇都宮はB決勝に進出

800mフリーリレー ⑪中大 7分25秒71

            ※1泳から順に、大坪駿也(文3)、砂間敬太(法2)、佐藤祐斗(法3)、中曽根功也主将(経4)

◆B決勝◆

1500m自由形    ⑧佐藤 15分37秒07

400m個人メドレー ⑩手塚 4分22秒39 ⑬金井 4分24秒82

100m自由形     ③大本 50秒88

100m背泳ぎ          ③龍 56秒70

200m平泳ぎ          ③宇都宮 2分13秒17 ④新谷 2分13秒27

800mフリーリレー ⑤中大 7分29秒92

             ※1泳から順に砂間、小形、佐藤、中曽根主将 中大は257.5点で男子総合5位が確定

◆決勝◆

400m個人メドレー ③岩嵜4分45秒07

100m自由形     ⑦小形50秒35

◆大会結果◆ ①明大②中京大③日大➎中大