女子陸上競技部

女子陸上競技部 日本学生陸上競技対校選手権大会3日目

2015年09月14日

9月13日 ヤンマースタジアム長居

恵、インカレ初出場にして学生日本一!

▲表彰式で笑顔を見せる恵

 3日間にわたって行われた陸上の日本インカレも本日が最終日。多くの種目で決勝が行われ、多くの選手権者が生まれた。

 中大の女子陸上競技部は、前日から行われている七種競技の5種目目である走幅跳から始まった。全部で3回の試技が行われるが、羽鳥玲奈(法4)は1回目の試技で追い風に上手く乗り4m98を記録。組内9位で終えた。同じ組の藤沼朱音(法2)は2回目の試技で5m40をマークし5位。さらに1日目終了時点で総合1位のヘンプヒル恵(文1)は組内トップの5m62で得意の種目を終えた。

 七種競技続いて行われたのはやり投。恵は7月に行われた日本選手権にてやり投の自己ベストを更新しただけに期待がかかった。その期待通り恵は3回目の試技で43m74を記録。全体の2位と、ここでも健闘した。恵だけでなく羽鳥は全体の7位、藤沼は23位とそれぞれ奮闘。そして最後の種目となった800mでは、2組目に羽鳥と藤沼が出場。2人は1周目から集団を抜け、後ろに大差を付けて1、2位でフィニッシュ。これが4年生の羽鳥にとってはラストラン。走り終えてすぐに藤沼と笑顔で抱擁し、最終組に出場する恵とハイタッチする場面が見られた。その最終組、恵は大会記録である5497点の更新というプレッシャーの中での走りとなった。1周目から遅れを取らないように慎重に走ると同時に、後続からのラストスパートにも負けない力走で5位フィニッシュ。総合得点での記録更新はならなかったが、それでも初出場にして堂々の1位。大健闘の結果となった。

 競技終了後、ともに出場した羽鳥と藤沼に迎えられた恵は涙を見せた。「調子が悪くて、とにかくつらい中での試合だった」と振り返るが、特にこれで引退となる4年生の先輩たちとは「もっと長く一緒にやりたかった」と語る恵。自身の記録の更新よりも、チームへ貢献したいという思いが滲み出た。

 トラック種目では、3000mSCの決勝も行われ、大塚菜穂(文4)が出場。「何とか入賞に絡みたくて、調子が良かったわけではなくいつも後ろについてしまうのを前に出た結果」と話すとおり、大塚はスタートから上位集団から離れない。残り3周あたりから前へ躍り出ると6位でフィニッシュ。今月末に行われる関東女子駅伝に向け、弾みのつく結果となった。「今年こそ(全日本大学女子駅伝が行われる)仙台に行きたい」と力強く語った。

▲決勝で水郷を乗り越える大塚

 100mHの準決勝には3人が出場。1組目に出場した川村涼伽(文3)は13秒95で惜しくも3着。決勝進出はならなかった。2組目には七種競技の合間を縫って恵が出場。披露が溜まる中でもしっかり走り抜き、6着でゴールした。3組には今大会大活躍の宮崎紗希(文3)が5着でゴール。3人ともに決勝へは繋げなかったが、来年度以降中大の女子陸上を引っ張る存在たちが頼もしさを見せたレースとなった。

 跳躍では走幅跳で朝妻優萌(商2)が4位の大健闘。「1回目の記録では残れるかわからなかったので3回目決めなきゃと思った結果」、3回目に5m94をマーク。それでも「優勝できる自信があったから」と悔しさを口にした。「1日1日を大切にして冬季トレーニングもしっかりして、来年こそ優勝したい」と抱負を語った。

▲決勝で大きく腕を振って跳躍をする朝妻

 今大会を持って駅伝に出場する以外の4年生は引退となった。短距離の部門でエースとしてチームをけん引した新宅麻未(商4)は「エースとしての走りができなかった。言葉が出ない」と涙を浮かべながらチームに対する思いを語った。チーム全体の仲がとても良い女子陸上競技部。4年生の思いは、後輩たちに託された。

◆大会結果

七種競技走幅跳

1組⑤藤沼 5m40

    ⑨羽鳥 4m98

2組①恵 5m62

七種競技やり投

②恵 43m74

⑦羽鳥 40m69

㉓藤沼 30m51

七種競技800m

2組①藤沼 2分17秒28

    ②羽鳥 2分18秒90

3組⑤恵 2分22秒24

七種競技総合得点

①恵 5448点

⑪藤沼 4895点

⑭羽鳥 4794点

3000mSC決勝

⑥大塚 10分25秒05

100mH準決勝

1組③川村 13秒95

2組⑥恵 14秒22

3組⑤宮崎 13秒95

走幅跳決勝

④朝妻 5m94 

写真・記事:「中大スポーツ」新聞部