女子ラクロス部　関東学生リーグ対武蔵大

２部昇格に向けて弾み

　対武蔵大は残暑厳しい中での一戦になった。武蔵大はリーグ内で１番強いとされ、目標の「２部昇格」の大きな障害となる。前試合で５得点という大活躍を見せたエース佐藤奈々（商４）のマークが厳しく苦しい展開だった。しかしカバーすべく、中大選手たちは底力を発揮。終わってみれば５ー３で勝利、大事な一戦を勝ち取った。

　強敵相手に中大はなかなか得点させてもらえず、試合は開始約10分後に動いた。エース佐藤が得点させてもらえない中、飯野優希（法３）の20mを超すロングランで一気に敵陣に切り込むと、岩野杏（文３）、飯野、外山美優（商４）とリズム良くパスを回す。最後は外山が３人の敵をかわし鮮やかにシュートが決まった。先制点を取り、均衡を崩した。１本決まった勢いのまま攻めた。その３分後岩野、佐藤和夢（経４）のパスを受けた花井香織（法４）が２点目を決める。「（佐藤の）マークが強いのは想定していた。自分たちがしてきたことできっと崩せると思っていた」と外山は語った。 　 　しかし相手も黙ってはいない。武蔵大のタイムアウトで立て直しを図られる。再開後、中大は戦況を見ながらパスを回していた。ところが一瞬の隙をつかれボールを奪われると、あっという間に得点されてしまう。しかし動じることなく、確実に３点目を得点。追加点を入れることなく前半を３ー１で折り返した。 　 　後半開始後１分。待望のエースの得点が生まれた。前回の東洋英和女学院大戦で大活躍の佐藤が放ったシュートは相手ディフェンスに阻まれながらもコロコロとゴールに吸い込まれた。待ちに待ったエースの得点にチームの士気が上がる。中央ラインから外山が一気に敵陣までボールを運ぶと、パスを受けた田島さやか（商２）が２人のマークをかわしてシュート。５点目が決まった。

　その後相手も粘りを見せ、２点を追い上げられた。しかし中大ディフェンス陣の好守備はそれ以上の得点を許さない。「相手がどんな戦術でくるかは大体わかっていて対策を立てていた。それなのに得点されたのが悔しい」とＤＦ花井は振り返る。

　リーグも折り返し、残り２戦。目標の２部昇格へ向けて弾みのつく一戦になった。

♦大会結果

〇中大５ー３武蔵大●

（２ー１、２ー２）

記事・写真：「中大スポーツ」新聞部