サッカー部

サッカー部 関東大学サッカーリーグ戦後期第9節 対明大

2015年11月04日

10月31日 味の素フィールド西が丘

名門失墜 後期9戦全敗で14年ぶり2部降格決定

 後期開幕8連敗で迎えた明大戦。引き分け以下で2部降格が決まる一戦だったが、1ー2で待望の白星を得ることはできなかった。リーグ戦歴代優勝回数5度を誇り、2008年にはインカレを制し日本一に輝いたこともある「名門・中大」が、2001年以来14年ぶりに1部の舞台から去る。

 序盤からチャンスを生かせない展開が続いた。中大は8分に8山田和輝(法4)が中盤でボールを奪い、7古橋匡梧(経3)へスルーパスを送りシュートを打つもゴールバーの遥か上を通過。18分には26渥美瑛亮(経2)のスルーパスに9内田祐介(商3)が反応するも決めきることができない。

 互いに得点が奪えないまま迎えた26分、均衡を破ったのは明大だった。左サイドで後ろ向きにボールを受けた相手にかわされ、中盤でフリーにさせてしまっていた相手17番にボールが渡る。その17番が中央から強烈なミドルシュートを放ち、得点。佐藤GMに「前半は無失点で帰ってこい」と送り出された中大イレブンだったが、先制点を許し0-1となる。

 その後もペースは明大が握った。美しいパスワークと効果的なロングボールに対応しきれない。さらに自ボールを相次いでパスミスし何度もピンチを招いたが、GKの30佐川雅寛(経1)が22分、29分に好セーブを連発。けが人が続出しているDF陣を勇気付けるプレーを見せた。  前半終了間際には意地も見せる。39分、山田が左サイドから上げたクロスがこぼれ、内田がシュート。しかしここはやや角度が悪くキーパーの正面へ。結局ゴールを捉えられないまま0-1で前半が終了した。

 前半を通して「右サイドが対応できていない」と判断した手塚監督は、ボランチだった5橋本龍馬(経3)を右サイドバックに下げ、渥美に代えて6飯干雄斗(経3)をボランチに投入する。

 しかし悲劇は後半開始直後に起きた。46分、ヘディングシュートで0-2に。出だしに痛い2点目を献上してしまった。

 反撃を試みる中大は62分に11翁長聖(経3)のスローインから古橋がクロスを上げ、こぼれ球を山田が右足でシュートも放つもゴール枠を捉えられない。守備ではルーキーのGK佐川が必死の好セーブでなんとか明大の攻撃を防ぐ。

 待望の1点は78分に訪れた。相手ディフェンス陣とGKの間に弾んだボールを内田が頭で押し込み1-2。「がむしゃらにやっていたら、気づいたらゴールに入っていた。気持ちで入った」(内田)。  しかし反撃はこの1点のみ。その後もFKなどでチャンスは作るもののゴールネットを揺らすことはできずに試合終了の笛が鳴った。泥沼の後期開幕9連敗。同時に2部降格が決まった。

 狂った歯車を正すことができなかった。9試合50失点はリーグワーストと守備が大破綻。前節、そして今節も本来DFラインの要である小出啓太主将(商4)に代わり、1年生の16渡辺剛(経1)を起用するなど、大幅なてこ入れも実らなかった。「どう守備をするのか、最後まで固定できなかった。試合に出れなかったのはキャプテンとして不甲斐ないし、もどかしかった」(小出主将)。

 「しんどいです。非常に、つらいですね」。就任1年目の手塚監督の言葉だ。昨年度は降格濃厚のまま迎えた最終戦で、劇的な逆転勝利で1部残留。その再現を信じこの日も選手は必死にピッチを駆け回った。試合後、涙を流す選手たち。「3年生以下にはプロを目指している選手もいる。2部に落ちればその可能性も低くなる」(内田)。レベル、そして注目度の高い1部リーグでプレーする、これらが何よりも選手のモチベーションとなり、成長の糧になるはずだった。しかし――。

 「後輩たちに申し訳ないものを残してしまった。伝統を守れず、先輩方には申し訳ない」(小出主将)

 部の歴史は80年を超え、近年は毎年複数のJリーガーを輩出。2008年にはインカレ優勝も果たした。そんな大学サッカー界「名門」の復権の鍵は、選手自身が握っていることは間違いない。この試合ゲームキャプテンを務めた4年生の山田は言う。「僕自身、来年はない。残り2試合できることをやって、中大に何かでも残せれば」。勝ち点のない後期、このままでは、終われない。「結果は変わらないにしても、やり尽くすことが大事。特に4年生は出る出ないに関わらず、そういう姿勢を見せてほしい。3年生以下に見せて、また、来年1年で昇格するんだという思いをわかるように」(手塚監督)。望みは絶たれた。それでも、3年生以下に繋げたいものがある。「中央大学というブランドを、落とすわけにはいかない」(小出主将)。来年度は1年で1部昇格へ。残り2試合、4年生を中心に「名門・中大」のプライドを見せつける。

◆試合結果

●中大1-2明大○

◆スタメン

GK 30佐川

DF 26渥美→6飯干、16渡辺、12石井大輝(法3)、2縣翔平(商3)

MF 10三島頌平(商2)、5橋本、8山田→40岩淵諒(商4)

FW 7古橋、9内田祐介(商3)→20小形聡司(経4)、11翁長

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部