サッカー部

サッカー部・第57回中筑サッカー定期戦

2015年06月22日

6月20日 味の素スタジアム西競技場

伝統の定期戦 古橋の復活弾で勝利

 今年で57回目を数える筑波大との定期戦が行われた。現役戦では下級生を中心としたチームで守りの試合を展開。後半、怪我から復帰間もない古橋匡梧(経3)のゴールが決勝点となり、1-0で勝利した。

▲決勝となるゴールを決めた18古橋

 中大に追い風が吹く前半。互いにサイド、裏のスペースを上手く使った攻撃でリズムを作っていく。13分、中央でボールを奪われると、左サイドを崩されクロスを上げられるもここはクリアに成功する。逆に23分には、丁寧なビルドアップから32山中登士郎(文1)が待つ左サイドへ展開。クロスボールを、キーパーと競る中で35青山景晶(商1)が頭で合わせボールはゴール内へ。スタンドはどよめいたが、ここはキーパーチャージングでファールの判定。得点は認められなかった。  相手選手がドリブルで中央を崩し始めた27分。裏へのスルーパスを完全に通されてしまう。キーパーとの1対1となったが、ここはGKの30佐川雅寛(経1)が好セーブで守り切る。結局互いにゴールネットを揺らせないまま0-0で前半終了。攻め込まれる場面もあったが、球際で強さを発揮し無失点で凌いだ。

▲センターバックとして何度も相手の攻撃を防いだ31渡辺

 後半もボールが上手く回らない場面が少し目立つ。3分にはサイド攻撃から35青山、22安在達弥(商1)が立て続けにシュートを放つが相手DFに弾かれてしまう。  膠着した試合展開の中で相手も好機を見出す。27分、左サイドを絶妙なパスワークで崩されファーへクロス。そのボールが右サイド寄りに伸び、折り返したボールを中央で待っていた相手選手がシュートを放つが、これも枠外へ。  時間が経つにつれて1点の重みが大きくなる中、試合の均衡を破ったのは18古橋だった。29分、裏へのスルーパスに絶妙なタイミングで飛び出す。相手GKをかわし落ち着いてシュート。「あの時間、相手が後ろのディフェンスラインにいたので、どこかでチャンスはあると思っていた」。前期第2節で足を負傷。最終節の桐蔭横浜大戦でやっと復帰し「紅白戦だと25分くらいしかやれていない」(手塚監督)コンディションのなかで貴重な先制点を挙げた。  先制後の残り15分、中大は粘りのディフェンスでこの1点を死守。1-0で伝統の一戦を制した。

 「普段試合に出ていない選手中心で臨んだが、失点を0に抑えて本当によく戦った」と手塚監督。特に31渡辺剛(経1)はセンターバックとしてDFラインを引っ張った。「中大は引いてカウンターというのがあるので、全員が気を抜かずにプレーすれば、いつかはチャンスがあると思ってプレーしていた」(31渡辺)。得意のヘディングを武器に、後期はさらなる出場機会を望む。  前期リーグ戦は10位に終わってしまった中大。この勝利を後期への糧にしたい。

◆試合結果 ○中大1-0筑波大●

◆スタメン GK 30佐川 DF 22安在、15石井大輝(法3)、31渡辺、32山中 MF 33前川優太(経1)、4李正洙(経4)→20小形聡司(経4)、山口陽一朗(商2) FW 18古橋→須藤岳晟(経2)、35青山→39寺村介(商2)、34櫻井昴(法1)→田中優一(商1)

記事・写真:「中大スポーツ」新聞部